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  03 ,2023

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「WEセミナーとジャパニーズの日、そしてレクチャラー」
 おそろしいことに、気がつけば3月に入ってしまった。この間、土日も休みなく、毎日50件以上の案件に取り組んできたが、さすがにガタがきている…。このまま来年まで保つだろうかと不安になっている。といっても誰もやる人がいないので、仕方がない。

 ということで、3月12日、19日に迫ったウイスキーエキスパートの対策講座用の資料テキストも、今日中に入稿できそうだ。52ページという、ちょっとした小冊子で、やはり一般には1,000円で頒布したいと思っている。もちろん、対策講座の受講生は無料で(受講料に含まれている)、当日は、これを使って講義を行うことになる。

 マスターの試験問題、口頭試問のお題、テイスティングアイテムも決め、あとは3月5日(日)に2次試験を行うばかり。昨日の2日は、全体ミーティングで、エキスパートのこと、4月1日のジャパニーズの日のこと、さらに4月16日のレクチャラーのことも話し合った。スタッフ募集の面接は続けているが、すでにパートで2人雇っていて、他にバイトも1名、総勢13名ほどになっている。今年からは新卒採用も行う予定で、今、その準備も進めている。

 ガロアは昨日印刷所から届いたが、発送は来週で、会員の皆様には12日~13日頃には届けることができるだろう。巻頭はペリーと浦賀横浜だが、サントリーやニッカのインタビュー、さらにさつま司、門司、そして野沢温泉、飯山マウンテンファーム、知多の新しいカフェスチルなど、初めて誌面にするものも多い。7年目に突入しても、ますますカバーすることが多く、取材先も多岐に渡っている。

 検定のほうも、今週から採点作業が行われていて、3月中には結果が発表できるだろうし、TWSCはようやく焼酎のサンプル詰め、発送も完了した。出品アイテム数920本超。それをのべにして320名ほどの審査員に送る作業は、非常に緊張を強いられる作業だが、今年も無事にそれらをやり遂げることができた。

 次号のガロアの仕込みもすでに始まっていて、今週は午前中を使って毎日、ペリー来航の続きの原稿を書いているが、まだ終わらない。3~4冊の資料を駆使しながら、原稿を書き進めているが、人名や地名、やたらと固有名詞がでてきて、手書きの原稿を書くのに苦労している。来週アタマまでに書き終え、その後、巻頭の「あなたもウイスキー蒸留所がつくれます!?」という、特集ページの原稿を書いていくことになる。

 さらに、ジャパニーズ100周年記念の1つとして、創刊以来、あまり熱心には取り組んでこなかった巻末の「ザ・カーチェス」の大規模な新規獲得を目指して、ミーティングも重ねている。これも来週中に、DMという形で発送しようと思っている。以前書いた求人コーナーもそうだが、ガロアの誌面もいろいろ改革をしていかなければならないのだろう。

 本格的なポストコロナに向けて、どう動くのか。私たちウイスキー文化研究所にとっても、正念場を迎えつつある。まずは12日、19日のウイスキーエキスパート対策講座、そして4月1日のジャパニーズウイスキーの日、さらに4月16日のレクチャラーの講座である。それらの講義のために、日々準備に追われている毎日だ。


ガロアVol37表紙


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* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

 

「次号のガロアとイヤーブックの英語版」
 先週金曜日にガロアを校了したばかりだが、もう次号の仕込みにかかっている。巻頭の第1特集はQ&A方式で、ウイスキーの蒸留所を建てるには何が必要なのか。その土地や水の条件、建物の規模、原料穀物の調達から、生産機器、樽に至るまで、ウイ文研がこの5~6年のコンサル業で得た知見をもとに、実践的に解説していきたいと思っている。

 その準備も始めているが、第2特集は“ジャパニーズ100年”で、ペリーの来航第2弾。3月12日に出る号では浦賀来航から久里浜上陸までを書いたので、第2弾はワシントンD.C.のオベリスクと、そこに収められている下田の石、そしてペリーの2回目の来航と1854年3月の日米和親条約締結について書くつもりで、すでにワシントン・モニュメントについては書き、2回目の来航のところの原稿にも取り掛かっている。

 この時、条約締結直前にボート24隻に搭載した献上品が横浜に陸揚げされたが、そのリスト項目を改めて遠征記の翻訳本、そして原本の英文から読み解く作業を土日にしていた。ウイスキー樽がエンペラー、つまり徳川将軍に1樽献上されているが、それとは別に日本側の役人への分配用として、100ガロンのウイスキーもプレゼントされている。詳細についてはガロアだが、今回改めて原文にあたっていて、思わぬ発見もあった。100ガロンということはアメリカガロンなので、約380リットルのウイスキーということになるが、これはいったいどんなウイスキー、いやどこのウイスキーだったのだろうか。

 これらのお土産品、献上品を積んできたのは後で合流したサプライ号だと思われるが、この船はどこで荷を積んだのか。4分の1スケールの蒸気機関車(!!)や電信装置などはアメリカを出る時に積んだと思われるが、ウイスキーはどうだったのだろうか。スコッチとあるのは当然、香港あたりで積んだと思われるが、アメリカンについてはノーフォーク軍港周辺で調達し、それをはるばる積んできたのだろう。だとすれば、今日のバーボンではなくライウイスキーということになると思うが、はたして…。

 とにかくガロアの次号の原稿を書きつつ、ウイスキーエキスパートの資料づくり、そしてウイスキーレクチャラー、さらに3月5日のマスターの2次試験の問題を作る作業が毎日のように続いている。また4月1日のジャパニーズウイスキーの日の準備も待ったなしで、そのあとの琵琶湖クルーズ、大阪フェスの準備も着々と進めている。

 ウイ文研会員限定のオリジナルボトルのため、フェスボトルとは別に、今各社にお願いをして、特に樽の購入を企画している。今から準備をして、2026年のウイ文研(スコ文研)設立25周年に間に合うかどうかだが、少なくとも、2031年の30周年には間に合うだろう。
おそろしいことに、それまで生きていれば、ウイ文研30周年の時は私も77歳の喜寿ということになる。考えたら、本当におそろしい…。とにかく、まずは25周年を目指して、今から樽の購入、オリジナルボトルの手配をしていきたいと考えているのだ。

 と、思っていたら、先週TWSC実行委員のリアムさんから『ジャパニーズウイスキーイヤーブック2023』の、翻訳原稿が上がってきた。急遽、金曜夜から土・日・月とかけて、その校正チェックも始めている。なんとか今週中にそれを終わらせ、4月1日のジャパニーズの日までには英語バージョンのイヤーブックを発売したいと思っているのだが。英文を読みながら、ひとりニンマリ、一番楽しんでいるのは、私自身かもしれない…。


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* ウイスキー文化研究所公式HP
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「求人コーナーとアデルフィーのブルースさん」
 このところ求人募集の面接も何件かやっているが、この半年近く人手不足が深刻化している。ウイ文研がコンサルをしている北海道の巨大プロジェクトについては、20人近い募集もかけないといけないが、それより何よりウイ文研の人手が足りていない…。それもあり、次号のガロアから求人コーナーを設けることにした。我が社もそうだがバーや、新たに立ち上げる蒸留所なんかの求人募集コーナーを、ガロアに設けることにしたのだ。5月25日発売号から掲載したいと思っている。

 22日の水曜はガロアの校了作業、ウイスキーコニサーの資料、レクチャラー、そしてスプリングセールの件で忙殺されていたが、夕方から面接を1件。その前に2時にはアデルフィーのアレックスさんとスリーリバーズのMさんらが、事務所を訪ねてきた。秩父祭りに合わせて来日していたもので、アレックスさんに会うのは5~6年ぶり。アデルフィーのアードナマッハン蒸留所を訪れたのも、もう7年近く前になる。

 アレックスさんことアレックス・ブルース氏は、スコットランド独立の英雄、ロバート・ザ・ブルース王の末裔で、ブルース王といえば1314年のバノックバーンで勝利した王としても有名だ。日本でいえば足利将軍の末裔とでもいえばいいのだろうか。やがてスコットランド王朝はスチュワート家に変わってしまうが、ブルース家は代々スコットランドの名門貴族として継承されてきた。アレックスさんの5代前か6代前の先祖が、エルギン卿ジェームズ・ブルースで、ヴィクトリア女王のもと、長く外交官、外務卿を務めた人物だ。

 このエルギン卿が女王の命を受け、イギリス東インド艦隊の司令長官として、6000人の兵を率いてインド、香港に向かったのが1857年で、翌58年に香港から日本の江戸湾にやってきた(もちろん蒸気軍艦に乗って)。その時江戸幕府との間で交わしたのが、日英修好通商条約である(1858年8月)。この時、エルギン卿の来航を知ったアメリカのハリスが、下田からポーハタン号に乗って江戸に先回りし、結んだのが、私たちが歴史の教科書で習った日米修好通商条約で、イギリスとしては、アメリカに一歩先を越された形となった。この時、幕府側が許したのが通称(貿易)目的で長崎と横浜、そして箱館を開くことだった。この修好条約は貿易のためで、そのための領事館、商館の建設を許可するものだった。

 と、そんな話をアレックスさんとしたのは、もちろんアデルフィーが〝フュージョンウイスキー”として、グラバーボトルを出しているからだった。ウイ文研のグラバーコレクションも見てもらったが、もちろんアレックスさんはグラバーの息子については知っていた。ただし、魚譜についても、また倉場富三郎の悲劇的な死についても知らなかったという。

 それはともかく、そのフュージョンボトルについても聞いたが、今年中にその第5弾が出るという。中身はアードナマッハンと秩父…。詳細はまだ書けないが、今から楽しみだ。

 ということで、昨日の23日は朝からエキスパート、レクチャラーの資料作りに没頭。例年、A4の紙にプリントしたものを配っていたが、今回は50~60ページの小冊子にして、受講生に配布したいと思っている。一般に売るかどうかは、今検討中だ。

 大阪フェスについては、すでに100以上のブース出展が決まり、スタッフのYさんが22日の水曜日に、実際に会場の下見に行っている。最終的には130ブースくらいになると思っているが、これは過去最大、最多の出展数である。

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「スプリングセール、取材とアイリッシュセミナー」
 ガロアの校了に向けての作業が続いているが、その中で告知する大阪フェス、レクチャラー、そして4月1日のジャパニーズウイスキーデーの案内ページについても、ギリギリの調整作業が続いている。すでにその日に行われるライブイベントのチケットは9割くらい売れてしまったが、乾杯用オリジナル・ジャパニーズボトル(100㎖)については、現在オンラインサイトで販売中だ。19日の秩父フェスの時に70本持っていったが好評で、すべて完売。残り200本くらいになっている。当日販売用も残しておかなければならないので、実質は150本くらいかもしれない。

 それとは別にガロアに封入される会員限定のスプリングセールのパンフレット(8ページ)の制作にも、この1~2週間かかっていて、昨日ようやく入稿できる状態まで校正を進めることができた。1月3日の仕事始めから1日も休みがなく、ウルトラハードスケジュールだったが、このペースは半年くらいは続くかもしれない。それだけ抱えている案件が膨大になっている…。いずれにしろウイスキー文化研究所の会員の皆さんは、セールを楽しみに待っていて欲しいと思う。今回は、ほぼオリジナルボトルのセールで、その中にはガロアのカーチェス企画に協力してもらっている各店、各蒸留所、各組織向けにブレンドした、幻のグラバーコレクション2本も含まれている。どちらも100本ほどしか造っていない、超レア物のボトルたちだ。

 このところフェスやイベントが目白押しで、そのためのウイ文研オリジナルボトルの選定も、ほぼ毎週のように行っている。先日は江井ヶ嶋のテイスティングをしたが、一昨日は秩父のサンプル5種をテイスティング。どちらも大阪フェスのボトルで、これで4本中、3本が決まることになる。残りの1本は尾鈴山である。ロッホローモンドはすでにラベルも決定して、届くのを待つばかりだ。

 と、あらゆることに忙殺されていたが、昨日は午後3時に六本木の「ミズナラカスク」さんにお邪魔して、某社の取材。開発者と1時間ほどトークを行う。その後、1時間ほど撮影も行われ、事務所に戻ったのは5時すぎ。その様子は、後日webサイトに掲載予定だ。

 事務所にもどってTWSC、レクチャラー、エキスパートの資料、カーチェスの企画を処理した後、日経新聞からの問い合わせに電話で答える。今年になってから、新聞社や通信社からの問い合わせ、電話でのインタビューが増えていて、もうすでに10件くらいになるが、それだけジャパニーズが注目されているということだろう。

 それとは別に、このところまったく時間がなく、セミナーの依頼を断っていたが、3月8日に開かれるフーデックスで、北アイルランド開発庁のブースで、アイリッシュのセミナーをやることになった。毎年、アイルランド大使館のウイスキーセミナーの講師を務めてきたが、今回はイギリスの一部である北アイルランドからのウイスキーセミナーの依頼である。

 カルチャーセンターやワインスクールの講師は今引き受ける時間はないが、アイリッシュウイスキーについては、私以外に講師はいなく、私自身もそれが使命と思っているので、すべて引き受けることにしている。もちろん現存機関だけでなく、イーガンズや、タイタニック、大手ではブッシュミルズのセミナーなども引き受けているが、今回はそのブッシュミルズやヒンチなど、北アイルランドに特化したセミナーだ。もしフーデックスに出展、参加している人で、アイリッシュに興味がある人はぜひと思っている。

 考えてみればウイ文研の海外蒸留所ツアーの最後が、2020年4月に行われるはずだったアイリッシュツアーだった。もちろん、コロナでキャンセルとなり、参加予定者にはお詫びということで、ウイ文研オリジナルのティーリングのアイリッシュ、中身はクーリーのシングルモルトだったが、それを200㎖のボトルにリバックして無料でお送りした。先日の秩父で、その残りの最後の1本を有料試飲で出したが、それを覚えていてくれた人がいて、実に嬉しかった。海外ツアーの復活は、できれば今年中にも行いたいと思っているのだが…。

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「知多の原稿とガロアの校了、秩父祭」
 17日の金曜日は私の69歳の誕生日だったが、午前中、知多蒸溜所の原稿を書き、午後ウイ文研の事務所へ。入稿は16日に済ませていたが、24日の校了日まで残りの原稿、そして校正が連日続くことになる。

 ガロアの原稿、校正作業も待ったなしだったが、2時にはオンラインでジン製造のコンサルタント。まずは1時間ほど話を聞き、それに対して私のほうでいろいろとアドバイスをする。その後4時からは、JR東の『大人の休日倶楽部』の企画のことでミーティング。今年になってから、この手のコンサル・企画の話が相次いでいて、それらにできる限り応えるようにしている。

 18日の土曜日は、午前中、ガロアの原稿、校正をして、その後3月12・19日に迫ったウイスキーエキスパート対策講座の資料づくりに追われる。スコッチの蒸留所の数は準備中も含めて175に達し、ジャパニーズも私たちが12月に出した『ジャパニーズウイスキーイヤーブック2023』では、76の蒸留所を取り上げていたが、この2ヵ月で92に達している。つまり16増えたことになる。この勢いが止まらなければ年内に100から120の蒸留所が日本で稼働中か、その準備中ということになる。とんでもない数だ。

 その資料づくりが一段落したところで、事務所に行き、ロッテの新商品の企画のため、試作品を試食・テイスティング。21日の火曜日には、その収録も行われるが、開発秘話などを伺うのが、逆に楽しみだ。そのテイスティングをした後、今度は6月の大阪フェスのためのオリジナルボトル、江井ヶ島のサンプル5種類をテイスティング。どれも興味深かったが、大阪フェス用に、そのうちの1本をボトリングすることに決定。これも出来上がりが楽しみだ。

 今日は朝5時に起きて、7時半すぎの特急で秩父へ。9時すぎに秩父に着き、歩いて会場となる秩父神社に行き、参集殿の2階の会場で、ブースの準備。今回、ウイ文研は2つのブースを出展していて、私を含めた8人のスタッフが参加。秩父祭のリアルのイベントが開かれるのは、2020年の2月以来3年ぶりのことだ。

 前回ほどの混雑はなかったが、それでも11時の開場から人の流れが途切れることがなく、結局、昼飯を食べる休憩も取ることができず、夕方5時の閉会まで、立ちっぱなしの1日を過ごすことに。私は有料試飲を担当したが、多くの人に楽しんでもらえたようで、あっという間の6時間だったようにも思う。その後5時半に懇親会が開かれる地産センターに移動し、スタッフ全員で打上げの会に出席。

 私たちのフェスでは、この手の打上げ、懇親会をやることはできないが、地方のイベントでは、この手の打上げをやるのも悪くない気がする。もっとも、長和の野外フェスの打上げではバーベキューをやったが、雨も降り、そして夜間のバーベキューでは多くの虫が飛んできて、焼肉どころではなかったのを思い出した。大阪フェスでは無理だが、横浜フェス、さらに10月の横浜のマルシェ(仮題)では、ちょっと検討してもよいのではとも思っている…。

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