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  04 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「郡上八幡、京都、大阪、そして再び京都・・・」

 18日の日曜日は2回目となるウイスキー講師養成講座の1日講習兼認定試験。昨年の第1回目の時は50名近い受講があったが、さすがに今回は17名ほど。朝の9時15分から夕方5時くらいまでかかって1日講習を終え、全員がウイ文研認定講師、レクチャラーに認定された。

 1日喋りつづけて、さすがに疲れたので、そのまま恵比寿にもどり、原稿執筆は休み。19日の月曜はウイ文研でガロアやライフのミーティング、そして京都ウイスキーパーティーの最終カクニンを行う。

 20日は8時台の新幹線でまず名古屋に向かい、そこから富山行きの特急で美濃太田へ。そこで1両編成の長良川鉄道に乗り換え、1時間15分で郡上八幡駅へ。東京からは4時間ほどの列車の旅だ。昼を食べてなかったので駅の中にあるカフェで、郡上名物という「鶏ちゃん丼」をいただく。その後タクシーでアルケミエ、辰巳蒸留所へ。

 ここは昨年オープンしたクラフトジン、アブサンを造る小さな蒸留所で、辰巳さんが一人でやっている。まずは挨拶もそこそこに、仕込水となっている犬啼川(いんなきがわ)と、その水源へ案内される。犬啼川は鍾乳洞から流れでる清流で硬度は約56度とのこと。大雨のたびに山肌が削られ岩がゴロゴロ音をたてて流れ下ることから、その音が犬の啼声のようだと、この名がついたのだとか。

 蒸留所はその犬啼川の細流の畔に建てられていて、もともとシルクスクリーンの工房だったところ。辰巳のスチルは夕張メロンを原料にブランデーを造っていた夕張蒸留所の中古で、大小2基がある。さらに、これは鹿児島の大石酒造が復活させたものだという「カブト式蒸留器」が1基あり、計3基。これでジンやアブサンを造っているのだ。

 詳細は次号(2018年4月27日発行予定)のガロアで報告したいが、とにかく辰巳さんのこだわりが随所につまっている。それはまさに現代の錬金術師・アルケミエ、アルケミストを見ているかのようだった。

 結局4時近くまでいて、こんどは高速バスで岐阜に出、そこから再び在来線特急で京都へ。駅前のホテルに着いたのは8時前で、21日の昨日は京都ウイスキーパーティー。9時前に会場の円山公園・野外音楽堂に着いたが、どしゃぶりの雨。途中、ヒョウも降るような悪天候だったが、会場はそんな雨をものともしない人たちの熱気であふれていた。

 5時に無事閉会し、京都タワーの下の焼鳥屋でスタッフ6名と簡単な打ち上げをし、解散したのは7時半すぎ。今日は9時半の京都発の電車で大阪へ行き、そこから環状線で弁天町へ。ライターのKさんと待ち合わせて、タクシーでサントリーの大阪工場。クラフトジンの「ROKU」を造る生産棟(スピリッツ棟)を取材させてもらう。これも次号のガロアの取材である。

 その後、再びタクシーで弁天町にもどり、電車を乗りついで京都にもどり、1時半すぎに今回の取材旅行の最後となる京都蒸溜所を訪れる。テクニカルアドバイザーの大西さんが待っていてくれ、今回はしっかりと「季の美」のコンセプト、造りのこだわりを聞くことができた。1年半前に来たときとは、かなり内部の様子も変わっている。

 それにしても、今のクラフトジンの勢いはスゴイの一語。今回辰巳、サントリー大阪工場、京都と3ヶ所回ったが、それぞれ強いこだわりと独自のコンセプトがあり、非常に面白かった。午前・午後で計15種類くらいのジン・スピリッツを試飲し、夕方5時台の新幹線で一路東京に戻ることに。さすがに爆睡・・・。

 ガロアの取材はあと2件くらい残っているが、とにかく来週からは原稿とその入稿、校正・編集作業が山のように待っている。


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「厚岸蒸溜所インタビューと銀座777」

『ウイスキーガロア』と『ウイスキーライフ』の取材・入稿が待ったなしとなっているが、昨日は巻頭のジャパニーズクラフト特集で、厚岸蒸溜所の樋田さんにインタビュー。これは”編集長インタビュー”のコーナーで、1シーズンの生産を終えた、その感想やこれからの取り組みについてもお聞きした。撮影は樋田さんの事務所からも近い、銀座のバー「R」さんにお願いした。もちろん、先頃出た厚岸のニューボーンを飲みながらである。

今日は午前中11時に銀座7丁目に新しくオープンしたリカマンの「銀座777」に取材にいく。『ウイスキーライフ』のほうの取材で、777というのは場所が銀座7丁目7番地7号だからだ。店長のNさんにいろいろ話を聞くが、なんといってもすごいのがウイスキーの品揃え。800種くらい置いてあるとかで、しかもそのほとんどが有料で試飲できる(!)。スタンダードなものからレアアイテムまで、幅広く揃っていて、思わず1杯(10ml)1700円のシグナトリーのアードベッグを飲んでしまう。

有料試飲には、それ専用のテイスティンググラスがあり、さらに棚にはそのグラスが置ける小さな引きテーブルがあり、とても便利。さらに、こだわりのつまみ(ナッツ、チョコレート)もあり、思わず長居をしてしまいそうになる。試飲はウイスキーだけでなく、ジン(これも200種くらい揃えている)やテキーラ、ラムもできるというから、スゴイお店である。

さっそく、お土産にそのこだわりのナッツも買い、無事取材は終了。そのままウイ文研にもどって、ガロア、ライフ、そしてレクチャラー、京都ウイスキーパーティー、大阪フェス、コニサー教本の改訂などについてミーティング。

そういえば『ウイスキーガロア』創刊1周年記念のブレアアソールが昨日届いたばかり。すでに読者からの注文は受けているが、21日の京都ウイスキーパーティーにも持っていくことにする。京都は販売用のフルボトルも充実だ。

午後いっぱいを使ったミーティングとなったが、最後に来年3月に予定しているウイスキーとスピリッツのコンペティションについても全体でミーティング。当初、今年の東京フェス前に予定していたが、4ヶ月ほどずらしたことになる。それだけ準備に万全を期したいということだが、いよいよ正式タイトルも決まり、会場も開催日も決定した。

あとはプレス発表、情報公開をいつやるかということだが、再び我々ウイ文研にとっては新しい、ビッグなチャレンジが待っている。


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「水戸の講演と京都の100mlボトル」

 郡山からもどって寝たのは12時すぎだったが、11日の日曜は再び朝イチに起き、9時台の特急で茨城県の水戸市へ。25年近く、毎年1~2回やっている「紅茶館」主催のセミナーで、会場となる駅前の京成ホテルに着いて、1時25分から私の講演がスタート。今回は原点に帰って、”紅茶のある風景”をテーマに、私のインド行、チベット行、そして5年に及ぶイギリス暮らしから見えてきた紅茶文化、世界のお茶事情について語る。

 私が『紅茶のある風景』という本を書いたのは1995年のことだったが、今はその版元である出版社もなく、本は幻となっている。その後、私の本業はウイスキーになってしまったが、機会があれば中国茶、台湾茶、そして最近は日本のお茶についても取材を続けてきた。そうしたことも踏まえて1時半ほど話をしたが、130人ほどの参加者も熱心に聞いてくれて、いつもながらありがたいと思っている。

 終了後はホテルにチェックインし、再び『ウイスキーガロア』の校正の仕事。夜は紅茶の会の有志と千波湖の畔の料理屋で会食。福島からきていたバーの方から震災の記念の日本酒をいただく。3月11日は、あの大震災からちょうど7年目の節目の日だった。

 昨日の月曜は一度、恵比寿の仕事場にもどり、毎日新聞から頼まれていたエッセイ原稿を書き、午後ウイ文研。今日も午前中はガロアの仕事をこなし、午後ウイ文研でミーティング。週末18日のウイスキーレクチャラー養成講座の準備や、来週21日の京都ウイスキーパーティーのミーティングもやってしまう。

 フェス恒例の100mlおみやげボトルは今回4種類で、そのうちの1つはジンだが、残りはスコッチのブレンデッドモルトとブレンデッドウイスキー、そしてアメリカンである。ラベルはどうしようかと思ったが、京都イコール仏教のイメージがあり、仏画でいこうと考えた。しかし、使える仏画がなく、私が1976~81年に撮ったラダック(チベット)の仏画写真を探したが、簡単に見つからず、とりあえず手元にあったラダック・ザンスカールの写真を使うことにした。

 スコッチ・ブレンデッドモルトはラダックのリゾンゴンパ(寺院)の写真で、1981年春に撮影したもの。スコッチ・ブレンデッドは同じくラダックのアルチ寺院で1976年に撮影した仏画(観音菩薩立像の脚の部分に描かれた11世紀の仏画)でチベット仏教、密教の世界では有名な絵画である。

 アメリカンのラベルは1981年の冬のザンスカール踏査の際に撮った雪のザンスカール谷で、写っているのは私の相棒だったチベット人のソナム・タシの姿だ。この時はタシと2人で1ヶ月半、冬のザンスカール地方を踏破した。アメリカンスピリッツ、つまりフロンティアスピリッツに引っかけたものである。


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「ガロアで福島県・郡山の取材」

 8時56分発のやまびこ号で昨日は福島県の郡山市へ。そのままタクシーで笹の川酒造へ行き、『ウイスキーガロア』の巻頭特集と、全国ぶらり旅の取材がスタート。出迎えてくれたのは、Y社長と県南酒販のTさん。最初に笹の川酒造の歴史と郡山について。特に明治維新後、新政府の殖産事業の第1号となった安積疎水について伺う。Y社長の先祖が、その開発事業を担った「開成社」の出資者の一人だったと初めて知った。

 とにかく蒸留所も見せてもらい、1時間ちょっとで取材終了。その後再び郡山の駅にもどり「ぶらり旅」がスタート。サカナバルのマリスケアへ行き、鯉のフィッシュ&チップスをいただく。世界広しといえども、コイのフィッシュ&チップスはここしかないかもしれない。実は郡山は”コイに恋する町”というキャッチコピーで鯉料理で街おこしをしているが、今回のぶらり旅では、その鯉をテーマに取材をすることにした。

 同時に海鮮丼やサバサンドもいただき、次に向かったのは「フルーツレストラン・バー・アイカ」。通常は5時オープンだが、取材ということで早めに対応してもらった。ところが、ここが驚きのバー。広さも100坪と通常のバーではありえない広さだが、なんと行っても、そのボトルのアイテムが凄い!1000本くらいあるというが、レアボトルのオンパレードで、しばしそのボトルの撮影に没頭してしまう。

 フルーツもハンパなく、毎日東京の大田市場で選りすぐりのフルーツを直接仕入れているという。その新鮮な高級フルーツを使ったフルーツカクテルも絶品である。詳細は次号のガロアを見てほしいが、何もかもが驚きの連続だ。ということで一度ホテルにチェックインし、5時半には4軒目となる居酒屋「安兵衛」へ。ここも、鯉料理だったが、オーナーのHさんから興味深い話を聞くことができた。

 今日は朝イチでホテルをチェックアウトし、レンタカーで鯉の養殖で有名な熊田水産へ。郡山は実は鯉の養殖では日本一で、熊田水産はその最大の会社。この道50年という社長のKさんから鯉の養殖について話をうかがい、その第1号養鯉池も案内してもらう。その後、再び市街にもどり、安積疎水を造った開成館を訪れる。

 この事業には実は薩摩の大久保利通がからんでいて、開成公園にはその大久保の像もある。思わぬところで、現在大河ドラマにも出ている大久保利通と出会うことになるとは・・・。これだから、全国ぶらり旅は面白い。

 昼食に”郡山ブラック”と呼ばれるご当地ラーメンを食べ、午後は3時と5時に2軒のバーを取材。「ザ・バーワタナベ」と「八百甚」で、どちらもオーセンティックバーだが、郡山のバー文化のすごさと奥深さを改めて知ることができた。

 すべてのスケジュールを終え、新幹線の乗ったのが6時半で、東京にもどったのは8時すぎ。ハードだったが、実に面白いぶらり旅となった。


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「京都ウイスキーパーティーのボトルたち・・・」

 このところガロアの取材で日本全国を飛び回っていたが、気がつけば3月21日の京都ウイスキーパーティーの日にちが迫ってきた。2月頃からミーティングも繰り返してきたが、取材の合間に物販やボトル販売、そして有料試飲アイテム、記念の100mlおみやげボトルについても進行させている。

 有料試飲はいつも通りで20種類くらい用意しているが、今回は東京フェス以来となる100mlボトルも4種類用意することにした。スコッチのブレンデッドモルトとブレンデッドウイスキー、それとアメリカンで3種類。さらに東京フェスでも好評だったクラフトジンもラインナップに加えることにした。ラベルは私の「天空のチベットシリーズ」である。

 今から40年ほど前になるが、私が西チベットのラダック・ザンスカール地方に通っていた頃の写真をアレンジしたものだ。京都といえば仏教・・・。そんな連想から思いついたものだが、当時ラダックの僧院で撮った仏画はポジやネガで、今はどこにしまったか分からない状態になっている。かろうじて手元に残っているポジから、今回ラベルにあしらうことにした。

 京都ウイスキーパーティーの準備だけでなく、2月25日に行ったマスターの試験の最終的な採点も行い、ほぼ審査を終えてしまう。あとは発表を待つばかりだ。ウイスキー検定の合格者向けの『ウイスキーライフ』についても、ガロアと並行して進行中。シリーズとなっている「ウイスキートリビア」の原稿2本も書いてしまう。

 ということで、いよいよ金曜からガロアの『全国ぶらり旅』と蒸留所の取材で福島・郡山である。土曜の夜に一度東京にもどり、再び日曜の朝からこんどは茨城の水戸である。25年にわたって毎年1~2回やってきた水戸での私のセミナーの、これがファイナルかもしれない。今回は水戸の京成ホテルで紅茶の会(紅茶館)主催の講演だ。

 原点に帰って私の英国暮らし、そして紅茶のある風景について語ろうと思っている。


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