1
3
5
6
8
9
10
11
12
13
14
15
16
18
19
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  06 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

検索フォーム
QRコード
QR

 

「アードベッグデーと大阪のチンチン電車…」

 いよいよ昨日から6月だ。5月はほとんど東京にいなかった気がする。スコットランドから帰って、すぐにバーショー。そして信州伊那谷。さらにマルス信州蒸溜所経由でフランスに飛び、スコットランドでマッカランのグランドオープンに出席して、もどってすぐに今度は大阪である。

 昨日は午後に小学館のO氏を交えて、ウイスキー検定のテキストのミーティング。その後6時に新宿の「サナギ」に行き、アードベッグデーの取材。今年のボトルはグルーヴスで、これには赤ワイン樽のフィニッシュの原酒も使われている。

 その後7時すぎに恵比寿の仕事場にもどり、今日は朝イチの新幹線で大阪へ。新大阪で御堂筋線の乗り換え、天王寺。12時から「チンチン電車」のウイスキーイベントに、同乗講師として参加。

 チンチン電車に乗るのは3回目だったが、今回は主催者のバーピーコートのMさんが、マスター・オブ・ウイスキーに合格したこともあり、いつにも増して盛大に行われた。さらに今年は竹鶴政孝がスコットランド留学に出発して、ちょうど100年ということもあり、いつも以上にアカデミック(?)で、盛りだくさんの内容だった。

 すべてが終了したのが4時すぎで、チンチン電車の神ノ木駅から天王寺ももどり、そこからタクシーで天満橋のホテル京阪へ。夜は大阪フェスで先のりしていたスタッフ2名と、代表世話人のSさんを交えた4人で、近所の居酒屋で軽く一杯・・・のつもりが結局4時間近く飲んでしまい、ホテルにもどって寝たのは日付けが変わるころになっていた。


s_180602_1.jpg


s_180602_2.jpg


s_180602_3.jpg


s_180602_4.jpg


s_180602_5.jpg





* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

 

「中国人ツアーのお土産ボトルとキリンのインタビュー」

 相変わらずの時差ボケで寝不足が続いているが、そうも言っていられず、連日ガロアの原稿、校正、ウイスキー検定公式テキストの校正等におわれている。大阪フェスも今週末にせまり、そのミーティングも連日だ。

 大阪フェス前日は「ちんちん電車」に乗るが、フェス翌日は中国からのツアー一行とともに山崎蒸留所を訪れる。そのツアー客のために特別に、来日記念オリジナル100mlボトルの製作も行う。ラベルは例によって、スタッフのIさんの力作だ。中身はジャパニーズのブレンデッドで、7~8種類のジャパニーズを混ぜているが、中には相当レアな、そして長熟なものも含まれている・・・。

 ということで、連日時差ボケにも負けず、いろいろなことに取り組んでいるが、今日は六本木の「カスクストレングス」で、ガロアのタイアップ企画、キリン富士御殿場シグネチャーブレンドのインタビュー。マスターブレンダー、田中城太さんにシグネチャーブレンドのコンセプト、そして樽熟原酒50°との違いについて伺った。

 なかでもマチュレーションピークという考え方、そして樽詰め度数のこだわりについてが、非常に興味深かった。キリンの場合、モルト原酒は50%、グレーンのうちヘビータイプ(バーボン同様ダブラーを使う)は55%、ミディアム(ケトルのバッチ蒸留)、ライトは62.5%という。こだわりの樽詰め度数で、これだと、ボトリングの際にほとんど加水をしなくても済む。

 つまり、ウイスキーと水が熟成期間中に、長い時間をかけてなじむことになり、ボトリング直前に大量の水を加える一般的なウイスキーと、大きな風味の差が生まれる。これが樽熟原酒やシグネチャーブレンドの、大きなアドバンテージポイントになっているのだ。

 今、世界が注目するキリンの富士御殿場と、ブレンダーの田中さんの話しはいつ聞いても刺激的で面白い。バックグラウンドがワインであり、バーボンであるという田中さんのキャリアは、世界のブレンダーの中では異色のものだが、それ故に他のブレンダーにはない自由な発想があるのだろうと、聞いていて改めて思った次第だ。

s_180529_1.jpg





* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

 

「テイスター座談会とバー絵里香の50周年」

 木曜日にスコットランドからもどって、金曜は一日中ウイ文研オフィスでミーティング、事務仕事におわれる。昨日の土曜日は午後1時からウイ文研で、ガロアのアメリカンウイスキー座談会。ガロアのテイスター6人と、世話人のSさん、そして私の8人でアメリカンのバーボン、ライ、ムーンシャイン、そしてクラフトウイスキー約20本を飲みながら、座談会。

 ガロア創刊から今回で3回目の座談会だったが、テイスターもなれてきて、ますます面白くなる気がする。当初の予定どおり、2号に1回くらいの割合で開きたいと思っている。次はいよいよスコッチ、そしてジャパニーズがテーマになるだろう・・・。

 4時くらいに座談会は終了し、そのまま時差ボケもあって、恵比寿の仕事場にもどり、夜は早めに就寝。今朝はやはり4時すぎに眼がさめて、ガロアの校正と検定テキストの校正。1時すぎに恵比寿を出て、帝国ホテルへ。今日はウイスキープロフェッショナル(WP)の試験日だったが。私は2時から開かれた、銀座バー「絵里香」の50周年パーティーに出席。

 絵里香のオーナーバーテンダー、Nさんは今年で81歳(!)になるというが、本当に元気である。開業したのが1968年ということで、今年で丸50年。さらに国際バーテンダー協会のアンジェラ・ゾラ賞の受賞もあって、ダブルでお祝いの会となった。

 帝国ホテルの『富士の間』には300名以上の参加者が集まり、大変なごやかな会となった。私の隣の席は秩父のイチローさんで、思わずいろいろな情報交換もできた。会は5時でお開きとなったが、お土産として配られたボトルがスゴイ。サントリーの福與さんが特別にブレンドしたウイスキーで、絵里香が開店した1968年の山崎のモルト原酒や、白州のグレーン原酒などが、惜しげもなく使われている。

 飲むのが非常に楽しみなウイスキーだが、こんなことが可能なのも、ひとえにNさんの今までの貢献と人柄によるものだろうと、改めて感じいった。

 と、すっかりいい気分になったところで、スタッフからWPの試験が無事終了した旨のメールが入る。5月はほとんど日本にいなかったが、その5月ももうすぐ終わりを迎える。今週の土曜日は大阪で「チンチン電車」、そして日曜日は「ウイスキーフェスティバル2018 in 大阪」、さらにその次の日は中国からのツアー一行を引率してサントリーの山崎蒸溜所である。


s_180527_1.jpg


s_180527_2.jpg


s_180527_3.jpg


s_180527_4.jpg


s_180527_5.jpg





* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

 

「フォーサイス、マッカラン追記…」

 エジンバラ空港で4時間、パリ・シャルル・ド・ゴール空港で同じく4時間、計8時間の待ち時間と、合計13時間半のフライトで、昨日夕方6時すぎに羽田にもどってきた。2泊5日という弾丸取材だったが、マッカランのグランドオープンも、そして翌日のフォーサイス、グレンアラヒーも面白かった。

 フォーサイスは30年くらい前にグレングラント、キャパドニック蒸留所に行った折に、その横のガレージのような工場(当時は本当にガレージのように小さかった)をのぞいたことがあったが、本格的に取材をするのは今回が初めてだった。2013年にアメリカ・ケンタッキーのヴェンドーム社を取材したことがあったが、フォーサイスも銅材はドイツからだという。

 現在の銅職人の数は約40名。スタッフ全体では350名になるという。銅職人になるためには最低でも5年の修行が必要で、現在は多くのトレイニーも引き受けているという。とにかく、いたるところにスチルだらけで、しかもウイスキー用のポットスチルだけではなく、ジンやウオッカ、ラム、そのハイブリッド、そしてコフィー式の連続式蒸留機もつくっているのだ。そういえば白州のコフィー式もフォーサイスだという。

 その作業現場をいろいろと見せてもらったが、ここでは書けないシークレットも多い。日本からの注文のスチルもそうだが、アイラ島のキルホーマン、南西イングランドのダートムーア、ロシアのジン用ベネットスチル、そして驚いたことに韓国の、どこか分からない蒸留所のスチルも4基ほど見ることができた。それ以外、特に日本のものについてはシークレットである。

 フォーサイスというと、かつて北海油田のプラント用のパイプやタンクをつくる会社として知られたが、現在は石油プラントのそれより、スチルのほうが金額的には大きいという。ただ石油プラントの製品づくりをやめたわけではなく、その作業場も見せてもらった。原点は1850年代ローゼスに創業したブラスメーカーだが、大きく成長したのは石油プラントのおかげだったのだ。

 そのフォーサイスのリチャードさん親子もマッカランのパーティーに招待されていた。父も子も同じ名前のリチャード・フォーサイスである。パーティーといえばロカ3兄弟のプロデュースであることはすでに書いたが、そのメニューもまたすごかった。たしか長男がシェフで、2男がソムリエ、3男がパティシエだったと思うが、料理もそしてワインも、さらに選ばれたマッカランも特別のものだった。

 メニューの最後に3兄弟の直筆のサインが入っているのも、スゴイといえばスゴイ。もちろん、マッカランのグラスはラリックである・・・。


s_180525_1.jpg


s_180525_2.jpg


s_180525_3.jpg


s_180525_4.jpg


s_180525_5.jpg



* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

 

「グレンアラヒー、そしてハイランダーイン」
 マッカランの翌日はフォーサイスとグレンアラヒーに行ったと書いたが、その合間にランチはローゼスのステーションホテル、そして最後はハイランダーインに行って夕食、皆川さんと会うのは三週間ぶりだ。

 ステーションホテルは実はフォーサイスのホテルで、なかなかすごいホテルだ。それほど大きくはないが、バーもパブもレストランも充実している。スペイサイドでランチやディナーの選択肢が増えることは、有難い。

 それにしても、今スペイサイドはウイスキーでかつてないほど盛り上がっている。続々とウイスキーバーができ、ウイスキー客目当てのブティックホテルもオープンしている。

 この勢いはいつまで続くのだろうと思ってしまうが、歴史上、誰も経験したことがないことが起こっているのだから、誰にも予想は出来ないだろう。

 こちらはとにかく、現場から伝え続けるだけであると思っているのだが。


s_180524_1.jpg


s_180524_2.jpg


s_180524_3.jpg






* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter