2
3
4
5
6
7
8
10
12
13
14
16
17
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

検索フォーム
QRコード
QR

 

「ブレンデッドマラソンでアイリッシュを・・・」

 このところ長和フェスの準備、8月31日(水)に開かれる一般社団法人ウイスキー検定実行委員会の発表会の準備等に追われている。長和は有料試飲・無料試飲のボトルもほぼ決まり、その集合写真を撮影。

 検定実行委員会の発表会は協賛企業、プレス向けの記者発表会で、スコ文研(ウイ文研)としては2001年の設立以来初めての試みだ。飯田橋のグランドパレスホテルの一室を借りて行う予定で、その時にジャパニーズウイスキーの定義についても(我々が考える)、何らかの発表を行う予定だ。

 それらの作業の合間に、こんどの日曜日に大阪で開かれるエキスパート集中対策講座、そしてコニサーのブラッシュアップセミナーの資料準備。急遽、アイリッシュの定義について新しい資料も用意することにした。

 作業が一段落したところで、テイスティングセミナーの準備をして、7時から「究極のブレンデッドマラソン」。すでにスコッチは終わっているので、今回から2回シリーズでアイリッシュを取り上げることにした。今回はアイリッシュのブレンデッドとシングルグレーン。

 用意したのは、①ブッシュミルズ(オリジナル)、②ジェムソン、③タラモアデュー、④キルベガン、⑤パワーズ、⑥グレノア8年の6種で、⑥のグレノア以外はブレンデッド、グレノアがクーリーのシングルグレーンである。

 初めにアイリッシュの蒸留所のマップと新定義について説明し、その後①から順番に飲んでいく。どれもスコッチのブレンデッドに比べればライトボディで、アイリッシュ独特のオイリーさがある。もちろんピート臭とは無縁だ。④のキルベガンはわずかにピート臭を感じるが、これはクーリーの原酒にカネマラがあり、その影響をごくわずか受けているのかもしれない。

 いずれにしろアイリッシュのグレーン原酒(クーリーと新ミドルトンの2つ)は、スコッチのそれと比べてもクリーンで、なおかつ独特のテクスチャーを残しているように思われる。おそらくポットスチルを使ったグレーン原酒も一部使われているせいかもしれない。

 もちろんスコッチと違ってブレンドにシングルポット、つまりアイリッシュポットスチルウイスキーが使われているのも大きいのだろう。ブッシュミルズとキルベガン以外はみなそうで、これがアイリッシュ独特のオイリーさを生んでいるのかもしれない。

 モルト原酒はスコッチほどの個性、幅はないが、その反面スコッチにはないポットスチルウイスキーをブレンドすることで、スコッチにはないフレーバーをつくり出しているのだ。次回(9月28日)はそのポットスチルウイスキーと、アイリッシュのシングルモルトを取り上げようと思っている。


160727_1.jpg


160727_2.jpg



スポンサーサイト



* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter