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  09 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「コニャックのテイスティングとは・・・」

 このところ涼しくて助かっているのだが、夜寝る時に油断をしたのか、風邪ぎみである・・・。どうも気候の変化とかについてゆけないし、相変わらず冷房の冷気が体にこたえる。もっとも、この4~5日は使っていないが。

 『ウイスキー通信』の原稿、校正作業とアイリッシュの定義をまとめて、その後コニャックの資料さがしと、その資料を読み込む作業。この10月に『Whisky World』のタイアップ企画でコニャックの取材に行くので、コニャックの定義や、全体像を頭の中に入れておく必要があるからだ。

 そのコニャックの資料(英文)を読んでいて、面白いことを発見した。コニャックはスコッチと違ってテイスティングの仕方、アロマ・フレーバーの表現もわりと確立している。

 AOCコニャックがホームページなどで公表しているのがそれで、特にフルーティ、フローラル、ウッディ、スパイシーの4つについてコント0から10年物、20年物、そして30~40年物まで、特徴的な香りを表にして挙げている。コントというのは熟成年数のことで、コント0というのはコニャック独特の表現で、スコッチ(ウイスキー)でいえば熟成1年半未満のニュースピリッツのことをいう。

 コニャックはその年に収穫したブドウは翌年の3月31日までに蒸留してしまわないといけなく、この3月31日から起算して(実際には4月1日から起算して)、翌年の3月31日までがコント0となる。つまりコント1ということは少なくとも熟成2年が経っていることになるのだが、それはともかく熟成年数によって特徴的なアロマが出てくるというのは面白い。

 こんなことができるのは、コニャックが使っている樽がリムーザンやトロンセ産のフレンチオークに限定されているからで、他にもAOCで細かなスペックが決められていて、メーカーが違っても風味や個性にそれほどの違いが出ないからでもある。AOCコニャックが求めているのは、スコッチのそれとはかなり大きな違いがあるのだ。

 ということで(?)、夜は久しぶりに一人でコニャックをテイスティング・・・。改めて飲んでみると、やはりコニャックは美味しい。しかし、スコッチなどと違って熟成年の差はあまりにも大きい。

 スコッチでは必ずしも熟成年がすべてではないが(若いアイラモルトには美味しいものが沢山ある)、コニャックはある意味正直だ。VOよりはVSOP、10年物より20年物、30年物のほうがはるかに美味しい。つまり美味しさは熟成年と値段に比例しているということだ。今年は少し、コニャックについてもワールドなどで特集していきたいと思っている。もちろんジンもだが・・・。


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