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  11 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「アイリッシュウイスキーの新定義について・・・」

 ありがたいことに、私が書いたり、監修したりしている本の増刷が相次いでいる。本の売れないこの時代に、本当にありがたいことだと思っている。『シングルモルトウイスキー大全』も増刷になったし、『ウイスキー検定公式テキスト』『ウイスキー完全バイブル』も相次いで刷り増しとなった。これで検定テキストも完全バイブルも10,000部を超え、大全は15,000部近くとなった。

 そのウイスキー検定も、めでたく7月15日に「一般社団法人ウイスキー検定実行委員会」となった。運営と問題作成等はウイ文研が業務委託という形でやるが、電話も銀行講座もウイスキー検定実行委員会独自のものとなった。そのためのレターと、プレス発表の準備にこのところ追われている。できれば9月のアタマくらいまでに、その発表会を行いたいと思っている。

 ジャパニーズウイスキーの定義と、それを推進する組織についても、できればそれまでにタタキ台を作りたいと思っている。そんなこんなで、今週もやることが山積みである。

 一方で今週22日(金)、24日(日)にやる私の「テイスティングの真髄を語るセミナー」の準備も急ピッチで進めている。ほぼ1ヶ月近く準備してきたが、ようやく使用するアロマチェックリスト、アロマホイール、そしてテイスティングの資料が揃ってきた。ページ数にして、20~30ページはあるだろうか。

 もちろん、これはまだまだ序章にすぎず、資料についてはやりながら充実させていきたいと思っている。一年くらいかけてやった後は、これも一冊の本にまとめたいと思っている。つまり、私が考える「ウイスキーテイスティングの理論とその方法」だ。幸いセミナーの反応もよく、22・24日の両日で40名位の参加が決まっている。中には遠く富山や九州から来てくれる者もいる。ありがたいことである。

 さらに来週31日(日)に大阪で行われる「ウイスキーエキスパート集中対策講座」の資料作りもスタートさせた。どちらもアイリッシュが講義内容に含まれているが、そのアイリッシュの定義とそれに関わる法改正が2014年になされ、今までと大きく変わっているので、その原文の要約にも取り組んでいる。

 驚いたことに、アイリッシュ独特のピュアポットスチル、シングルポットスチルが2014年の法改正で「ポットスチル・アイリッシュウイスキー」、あるいは「アイリッシュ・ポットスチルウイスキー」と、呼称が改められている。

 今まで我々は略してピュアポット、シングルポットなどと言ってきたが、これからは「ポットスチルウイスキー」というべきなのだろう。それ以外にアイリッシュにはモルトウイスキーとグレーンウイスキーの2つがある。つまりスコッチの2つよりウイスキーの種類が多く、3つのカテゴリーのウイスキーがアイリッシュには存在することになるのだ。

 しかも、ポットスチルウイスキーと呼ぶためには大麦麦芽と未発芽大麦の両方を使い、それぞれが全体の30%以上を占めることが義務付けられている。この2つの穀物以外に、他の穀物、たとえばライ麦やオーツ麦を使うことは許されているが、その場合全体の5%未満であることも定められている。

 つまり全体の95%までは麦芽と未発芽大麦を使わなければならないということだ。その場合の比率は、例えばこういうことになる。大麦麦芽50%、未発芽大麦45%、ライ麦5%、あるいは麦芽30%、未発芽65%、オーツ麦5%・・・。当然、その混合比率によって味は変わってくるはずで、そこがアイリッシュのポットスチルウイスキーの面白いところかもしれない。

 蒸留方法はポットスチルによるバッチ蒸留。ただし2回蒸留でも、3回蒸留でも良しとしている。今まで我々はピュアポットスチルは3回蒸留と言ってきたが、今回の法改正で2回蒸留も許されたことになる。

 他にもいくつか興味深い変更点があるが、それはエキスパート、ブラッシュアップセミナーで詳しく語りたいと思っている・・・。とにかく今、ウイスキー世界では日々何かが起こっている。


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