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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「宮古で開かれたシングルモルトの会」
 10時すぎの新幹線で盛岡へ。ダイエットのため朝食はぬこうと思っていたが、東京駅で駅弁フェアをやっていて、北海道厚岸のカキ弁当を見て思わず買ってしまった。それを食べて、あとは爆睡! 1時に盛岡に着き、ロータリーの所で、宮古の会に参加する横浜のIさんと合流。なんと、横浜から車で来ている。それも一人で運転して…。

 Iさんとは実に7~8年ぶり。もともと宮古の千崎さんを紹介してくれたのがIさんで、Iさんがいなかったら、宮古の「シングルモルトを味わう集い」は始まっていなかった。仕事の関係でなかなか来ることができず、宮古の会に参加するのは、実は今回が初めてという。

 盛岡から宮古までは約100km。車で2時間強。途中、道の駅により、新ソバの昼食。宮古には3時半すぎに着き、さっそく千崎さんの案内で海岸部を車で一周。テレビで観た、あの津波の現場も行ってみる。すでにガレキは片付けられ、きれいになっているが、それが逆に違和感を生んでいる。秋晴れの陽射しの中、白いコンクリートとピンクのコスモスが好対照をなしていて、それが逆にもの哀しい。戦場ではないが、思わず、『国破れて山河あり、城春にして草木深し』という、杜甫の漢詩を思い出してしまった。

昨年釣りをした岸壁に行ってみると、違和感の正体に気がついた。海面が異常に高いのである。「地盤沈下で、1mくらい水位が上がっている」という。昨年は足下、2~3mのところに海面があったが、今は1mくらいで、すぐ海だ。それでも、気仙沼などよりはましなのだとか。

 その後、三陸いち風光明媚といわれる浄土ヶ浜に行ってみるが、途中の集落は津波の痕跡が色濃く残っている。ただ、不思議なのは寺院の墓石がほとんど無傷で残っていること…。揺れによる被害は、それほどではなかったのかもしれない。

 一度、ホテルにチェックインし、6時から15回目を迎える「シングルモルトの集い」。今回は15周年ということで、千崎さんと相談し、15年物のシングルモルト11種を用意することにした。ウェルカムドリンクはカティサークで、乾杯は、「揺れても倒れない、不屈の魂の象徴としてスウィングを選びました」と、千崎さん。久しぶりに飲んだが、シャレも効いていて、旨かった。

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 会には東京や横浜、大阪、秋田、盛岡からも人が駆けつけ、大いに盛り上がった。お互いの無事を喜び、いっときでも震災のつらさを忘れることができる楽しい会になったとするならば、やった意味があるというものだ。つくづく、そう思った。…ウイスキーには、その力がある。
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