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  04 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「最後となった”究極のモルトマラソン”…」

 イギリスのEU離脱・残留を決める国民投票が今日行われる。2時にNHKの取材が入るということで、少しこの事についてもネット上で調べることにした。

 NHK側が聞きたいのはスコッチへの影響があるかないかということだったが、SWAのレポートを見るとスコッチの輸出の第1位はフランスで、EU全体では輸出量の約38%を占めている。3本に1本以上の割合でスコッチはEUで飲まれていることになるのだ。

 これを金額ベースで見た場合は第1位がアメリカで第2位がフランス。EU全体で28%を占めていて、やはりエリア別ではここでもEUが第1位。つまり輸出量でも輸出額でもEUが断トツで、イギリス(スコットランド)がEUを離脱したら、今まで無税だったスコッチに関税がかけられ(おそらく10%ほど)、その影響ははかり知れないものがある。

 一方で離脱したらポンドの価値が下落し、ユーロに対してポンド安となるため、その分価格が下がり輸出は伸びるという見方もある。つまり関税をかけられてもポンド安で、その分相殺されるという訳だ。

 どちらを選ぶかはイギリス国民の問題なので何とも言えないが、それにしてもさすがに民主主義の国だと感心させられる。日本だったら、こうはいかないだろう。

 ということで昼すぎにウイ文研に行き、2時にNHKの取材、インタビューに答える。3時すぎに収録は終了し、その後『ウイスキー通信』の入稿を確認し、その通信に同封するチラシ類の校正。毎回多くのチラシを同封しているが、今回は長和フェス、琵琶湖クルーズ、そしてスクールの講座のチラシも新しく作ることにした。この秋からは検定対策講座も含めて、スクールを充実させたいと思っている。

 そのスクールで夜7時から、久しぶりとなる『究極のモルトマラソン』。足かけ4年近くわたってやってきたもので、今回がその最終回。受講生の皆さんは本当に申し訳ないことをしたが、ここ1~2年はまともに開けていなく、その間にますますボトルの入手が困難になるという事態に直面してしまった。

 最後に残っていたのが閉鎖蒸留所シリーズだったが、27ある閉鎖蒸留所の中で、現在一般的に手に入るのは7~8種類。もちろん何10万という金を出せばポートエレンやブローラが入手できなくはないが(今はそれも無理か・・・)、それはこのモルトマラソンの主旨(?)に反する。

 ということで、現在手元にある①リトルミル、②グレンモール、③バンフ、④キャパドニック、⑤インペリアル、⑥ピティヴェアックの6種類について、それぞれ蒸留所やボトルの解説をしながらテイスティングを行う。

 資料は私の『改訂版モルトウイスキー大全』(2002年)からコピーしたが、思えばこの頃は1970年代、80年代のコニサーズチョイスなどが普通に手に入った。1995年発行の初版の『モルトウイスキー大全』では、今思うとトンデモナイようなオールドボトルで、普通にテイスティングしている・・・。

 スコッチの閉鎖蒸留所の多くは1980年代、83年、85年に閉鎖されている。もちろん、その主役はDCL社である。70年代後半を境にスコッチは長い不況時代に入っている。そのどん底時代は1990年代後半からミレニアムの頃まで、30年近く続くが、その歴史を象徴するのが、これらの閉鎖蒸留所なのだ。

 そんな話もしながら無事9時に会は終了。いずれにしろファイナルとなる『シングルモルト大全』の大改訂版は2017年秋に刊行予定だ。原点にもどって、スコッチのシングルモルトだけで作ろうと思っている。

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