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  04 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ハンターレインのスコットさんにインタビュー」
 飲んだ次の日はなかなか原稿に集中できないが、そろそろ『Whisky World』他の原稿がたまってきたので、午前中は執筆作業。次号ワールドのスコッチ最前線で取り上げるグレンオード、クラガンモア、カードゥの3蒸留所のうち、まずはグレンオードから書き始める。

 どれも去年7月下旬の取材だが、グレンオードが従来の倍近い、年間1100万リットル規模の蒸留所に生まれ変わっているのに、ビックリした。ディアジオ傘下の蒸留所の中ではローズアイルに次ぐ大きさである。2015年春に新蒸留所が完成したが、これはもともとサラディンボックス式の製麦施設だった建物。ここに新たに8基のスチルを導入して、計14基としているのだ。

 グレンオードは今でもディアジオ傘下の4モルトスターの1つとして、タリスカーやティーニニック、クライヌリッシュなどの麦芽もつくっているが、その製麦工場は蒸留所に隣接する形で建てられている。というようなことを原稿にまとめ、昼すぎにスコ文研。

 ボトラーズフェスやブラッシュアップセミナーの準備をしながら、2時からハンターレインのスコット・レインさんのインタビュー。これも次号のウイスキーワールド用で、スコ文研のスクールで1時間ほど話を聞く。

 ハンターレインがダグラスレインから分かれたのは2013年のこと。ハンターレインは兄のスチュワート・レインさんの会社で、弟のフレッドさんがダグラスレインという従来の会社名を継いだ。フレッドさんには何度も会っているが、スチュワートさんには会ったことがない。ましてや今回は、その息子のスコット・レインさんで、もちろん初対面だ。

 まずはスチュワートさんとフレッドさんが別の道を歩むことになった経験や、ハンターレインという会社名などを伺った。もちろん主力製品であるOMCについても詳しく語ってもらったが、後半は今一番話題になっているアイラ島の新しい蒸留所計画について伺った。

 もともとハンターレインではローランドのブラッドノックを買うという話があったが、それは失敗。ならば新しい蒸留所を建てようということで白羽の矢を立てたのがスペイサイド。しかし、これも調べてみると難しいと分かり、それならばということでアイラへ向かうことに。

 もともとスコットさんの父、スチュワートさんはブルイックラディで修行した経緯もあり、アイラに知己も多かった。そこで用地を探し始めたら、すぐにアイラエステートが、土地を売ってもよいという話になり、実際に6ヶ所くらいのリストをくれ、それを見に行くことになったという。

 どれも素晴らしいが、いまいちピンとこない。1ついい所があったが、それはナンバム湖のほとりで、その水はカリラの仕込水となっている。「こんなロケーションが良かったのだが…」と話したら、案内してくれていたエステートのマネージャーが、「それなら、もっと先にも湖がある」と、つれていってくれたのが、アードナッホー湖だった。

 あとは『Whisky World』が出たらのお楽しみだが、アードナッホー湖はまさにこれ以上ないという絶好のロケーション。ブナハーブンに行く途中にあるこの湖で、20年くらい間に何度か釣りをしたことがある。かつてここではシートラウトの養殖が行われていたことがあるようで、私が釣りをした時には野生化した30~40センチのシートラウトが2~3匹かかって、驚いた記憶がある。

 アードナッホー湖はアイラで一番水深のある湖で、ピートの水を満々とたたえている。とにかく、ぜひ実現させてもらいたいものだと、切に願っているのだが…。
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