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  08 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「笹の川酒造にポットスチルを見に行く…」

 11時の新幹線で郡山に向かう。駅でスコ文研スタッフのSさんと待ち合わせ、1時前に笹の川酒造へ。マッシュタンとポットスチルなどを入れて来年から本格的にモルトウイスキー造りを行うということで、先週金曜日に社長のYさんから、「ぜひに!」と言われていたのだが、あいにく先週はキリンの富士御殿場に行く予定になっていたので、今日ということなった。

 まずは社長のYさん、部長のEさんらに迎えられ、社長室で簡単な話をうかがい、その後、ポットスチルなどを見せてもらうことに。

 笹の川酒造は今年で創業250周年を迎えた老舗中の老舗。一升瓶入の「チェリーウイスキー」で知られるが、本業は日本酒の蔵だ。敷地面積5000坪という広大な敷地の中に、いくつもの建物が立ち並ぶ。

 ウイスキーの生産棟は築100年近くたった木造の建物で、その中にまだ梱包のとかれていない真新しいポットスチル2基が備え付けられている。今回スチルの製造を行ったのは三宅製作所だ。

 笹の川といえば「チェリー」だけでなく、肥土さんのかつてのイチローズモルトの販売元としても知られているが、今回のモルトウイスキー製造については、肥土さんからいろいろアドバイスをもらったという。

 仕込みサイズ約0.4トンというのもそうだが、ポットスチルの形状も秩父によく似ている。違うのは秩父がフォーサイス社製であるのに対し、笹の川は三宅製。さらにマッシュタンも秩父は手動であるのに対し、笹の川はセミロイタータンで、レイキがちゃんと付いている。

 その後、焼酎の蒸留棟や貯蔵庫、瓶詰め設備なども見せてもらったが、ひときわ目立つのが緑の高い建物と、古い煙突。実は緑の建物の中には、現在は使っていないコラム式連続式蒸留機が入っているという。昔はこれで廃糖蜜などを原料にスピリッツを造っていたのだ。これと同じものを、かつて羽生の東亜酒造でも見たことがある。日本酒全盛期時代、地ウイスキーブームの頃は、これらが全速で稼働していたのだろう。

 取材は2時半すぎに終了し、そのままタクシーで郡山の駅にもどり、再び新幹線で東京へ。もう暮れも押しせまっているというのに、今年は本当に暖かい。車窓から関東平野に沈みゆく夕陽がくっきりと見えた。


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