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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「北海道厚岸の蒸溜所と静岡蒸溜所」

 久しぶりの釣りで腕や脚の筋肉痛だが、昨日も朝イチから検定問題集の校正のつづき。12時すぎにスコ文研へ行き、ワールド等の入稿状況のチェックと校正。

 1時から、そのワールドの巻頭特集の日本のクラフト蒸留所の取材で、堅展実業のT社長にインタビュー。T社長は2004年の第1回ウイスキーエキスパートの合格者で、わざわざその合格認定証も持ってきてくれた。

 ウイスキーを造ることは長い間の夢(その前は日本のウイスキーをイギリス等に輸出していた)だったようで、北海道の厚岸町に土地をみつけ、そこを買収。マッシュタンクやウォッシュバック、スチルはすでにフォーサイスに発注済みで、来年(2016)中には、蒸留を開始したいという。

 厚岸町はカキで有名なところで、周りは日本最大級の湿原。道東の釧路と根室の中間くらいで、ムツゴロウの動物王国で有名になったところ。敷地の横を尾幌川が流れ、厚岸湾ではアサリも獲れるという。まさにウイスキー造りの理想郷のようなところだ。そんな話を1時間半ほどお聞きし、無事インタビューは終了。できれば来年の春くらいには一度見に行きたいと思っている。

 その後、そのままワールドの巻頭用に世界のマイクロディスティラリー、クラフトディスティラリーの流れを編集のF君に語り、特集の導入部分にすることに。さらに、5時からスタッフ募集の面接・・・。

 今日は朝6時に起き、9時34分の新幹線で静岡へ。10時50分に着いて、さっそくガイアフローのNさん、編集のF君、カメラマンのW君と落ち合う。もちろん、静岡蒸留所の取材のためだったが、まずは早めの昼食をということで、駅から近い蕎麦屋に行き、蕎麦定食をいただく。静岡ということで、磯自慢があったので、それもいただくことに。蕎麦も天婦羅も日本酒もすこぶる美味である。

 食べながらNさんから話を伺い、その後車で県道29号線を北上し、蒸留所の建設予定地へ。道は安倍川沿いを走っていて、真っすぐ正面の山の奥に向かう感じ。そこからまだ南アルプスは遠いが、やがて北上すれば、昔の甲斐の国とを隔てる南アルプス連山だ。

 安部川は初めて見たが一級河川で、同じ静岡県を流れる大井川や天竜川と同じように川原が広い。南アルプスからの花崗岩なのだろうか、川原の石がここも白い。その川原の風景と緑深い急峻な山々が好対照だ。そして静岡といえば、お茶。途中、いたるところに茶畑を見ることができる。これは静岡にしかない風景のひとつだろう。

 安部川に架かる橋を渡って支流沿いに分け入り、静岡駅から40~50分走ったところが、支流の玉川地区。その茶畑の下、支流との間に挟まれた土地が蒸留所の予定地。すでに工事はスタートしていて、3棟ある熟成庫の土台のコンクリートが流し込まれていた。

 静岡蒸溜所は厚岸より早く、来年春には蒸留を開始したいという。スチルは4基で、うち1基はドイツのホルスタイン、もう1基は軽井沢の中古、そして残りの2基は三宅製作所に発注しているという。規模的には厚岸より、かなり大きくなりそうだ。地元の地域振興も兼ねていて、多くの人を呼びこみたいとNさんは言う。それにしても、茶畑の下の蒸留所なんて、世界中どこを探してもないだろう。

 この2日間で2つの蒸留所の話しを聞いたが、厚岸と静岡、かなりその風景は違う。しかし、どちらも楽しみな蒸留所だ。ということで、3時半すぎ、新幹線で東京に帰ることに。ホームの売店で気になっていた安倍川もちをみつけ、思わず土産に買ってしまった。やはり、安倍川もちは静岡の名産で、この安部川から来ているのだとか。一説によると、かの徳川家康のネーミングだというのだが・・・。

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