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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「フェス2日目と世界初のピートを使ったチョコ」

 再び5時に起床し、7時半にスタッフ全員で朝食。今日はオープンが昨日より1時間早いため、すぐに会場に行ってブースの用意。雲ひとつない快晴で、昨日にも増して日中は暑そうだ。清里は標高約1200メートル。日差しが強烈で、唇が日に焼けている。

 出展者は全員が揃わなかったが予定通り9時に全体ミーティングを行い、初日同様、記念写真。その後9時45分にバグパイプの合図とともに開場し、2日目がスタート。昨日と同じように10時半には「ハットウォールデン」のセミナー会場に行き、11時から「秘蔵のジャパニーズウイスキー」のテイスティングセミナー。

 参加者に事前に用意していた“埼玉ブリティッシュフェアー”のチラシが、古い物だったことに気が付いたのは開始10分前だったが、急遽スコ文研ブースから新しいチラシを持ってきてもらい、全員分を差し替えた。せっかく作ったチラシが間違っていたら意味がない・・・。それにしても、セミナー担当のスタッフが気が付かないとは。

 そんなハプニングがあったが、セミナーは盛況のうちに終了し、急いでフェス会場にもどり、ステージ上で昨日同様、バグパイプの説明、そしてデモンストレーション。バグパイプは室内で聴くと、あまりに大音響だが、野外で聴くと、これほど胸にしみ入る音色はない。“風琴”とはよく言ったもので、風がこれほど似合う楽器はない。忘れていた人間の本能を呼びさましてくれるのだろうか。

 と、感慨にふける間もなく次々と分刻みのスケジュールをこなし、2時すぎからは再びステージ上で、清里「アンチザン・パレオドール」のショコラティエ、三枝俊介さんとトークショー。三枝さんは昨年11月に、カカオ豆の焙煎からすべてを手がける自身の工房を清里にオープンしたばかり。世界で初となるカカオ豆の焙煎にピートを用いた、その名も「ピート」というタブレットを新発売した。

 そのピートを試食させてもらいながらのトークショーで、チョコレートの奥深さを改めて知らされた。カカオ含有量72%のビターなテイストの中に、ほんの少し隠し味のように、煙が立ち昇る。それはチョコレートを口に含んで食した後の残り香で感じることができるもので(アフターテイスト)、我々がイメージするウイスキーのスモーキーさ、ピーティさとは、少し違う気がした。カカオ豆のもつ野生の滋味と、1万年近い歳月をかけて作られたピートの土の力とでもいうのだろうか。ひと言でいえば、幻妙にして洗練である。どことなく、余分なものを削ぎ落とした、潔さがある。ふと、アードベッグのパーペチュームを飲みたいと思った。

 その後、スコ文研ブースにもどり、最後のしめくくりとして3時半から、再びステージ上でトークショー。昨日は私と輿水さん、佐久間さんだったが、今日は私と輿水さん、そして本坊マルスの竹平さんの3人だ。もともと筋書きも何もなく、行き当たりばったりのトークショーだったが、輿水さんから「メキシコでウイスキーを造っていた」なんて話も飛び出し、聞いている人には面白いトークになったのでは思っている。すべてはライブ感である。

 輿水さんから「来年もぜひやりましょう!!」という強い言葉もいただき、感動的なフィナーレとなった。新しいことにチャレンジするのは大変なことだが、こういう言葉を言ってもらえると、本当にやってよかったと思う。人のやっていないことにチャレンジする・・・。萌木の村の舩木さんもそうだが、その精神がなければこんなことはやってられないと、改めて思った。来年は新宿から清里まで“ウイスキー列車”を走らせたいと思っている。

 ということで4時のフェス終了後、撤収作業を開始し、マイクロバスで5時すぎに清里を後にする。昼食を食べるヒマもなかったので、バスの中で遅い昼食。大渋滞に巻き込まれ、結局広尾のスコ文研に着いたのは10時を回っていた。清里から5時間かかったことになる・・・。

 火曜日からは休む間もなく、埼玉のブリティッシュフェアーに向けた準備が始まる。


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