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  04 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「仙台宮城峡とアードベッグの宇宙実験」

 朝4時に起きてコンビニでサンドイッチ。その後、山手線で東京駅に行き、6時32分の新幹線で仙台へ。仙台と山形を結ぶ仙山線に乗り換え、9時前に作並駅。駅のホームでアサヒのYさんと落ち合い、ニッカのバスで仙台宮城峡蒸溜所に向かう。

 東京を出るときはどしゃぶりの雨で、仙台地方も天気予報では雨だったが、奇跡的に駅を降りたら青空が広がっている。工場長への挨拶を済ませ、さっそく外観から撮影して回る。次号の『Whisky World』の巻頭特集のための取材で、その後、製造工程をカフェグレーン、モルトと順番に見て回る。宮城峡は3年ぶりだったが、やはりマッサン効果なのか、平日の午前中だというのに大型バスが何台もやってきている。
 
 製造工程で以前と違うところは特になかったが、樽の補修のところで、リチャーの場所が変わっていたくらいか。汗だくになりながら、ひと通り見て回った後事務所にもどって、工場長と宮城峡モルトのテイスティング。用意していただいたのは、蒸留所限定の12年物3種類とカフェグレーン。12年物は終売が決定していて、いずれノンエイジに切り替わるということだったが、改めてテイスティングしてみると、どれも実に旨い!

 特にフルーティー&リッチと、シェリー&スイートが秀逸。宮城峡のもっているポテンシャルの高さを、改めて認識させられた。シェリー樽熟成のほうも、思わずうっとりするような出来映えだ。ということで、売店に行って終売になるという、それらのボトルを土産に買い、再びマイクロバスで作並駅まで送ってもらう。

 12時半すぎの仙山線で仙台に出て、1時30分すぎの新幹線で東京にもどる。昼食を食べる時間がなかったので、弁当を買って車内で遅い昼食。3時すぎに東京にもどり、そのまま一度スコ文研へ。たまった事務仕事をこなし、5時半にタクシーで六本木へ移動。6時から開かれたディアジオのグランドモルトテイスティング(GMT)に出席。

 今回のGMTは2年ぶりということで、ビル・ラムズデン氏も来日。ビルさんに会うのはちょうど1ヶ月ぶり。実は7月中旬のスコットランド取材の際、最後のエジンバラの夜をビルさんと一緒に過ごしていたのだ。その時はビルさんの案内でイタリアンレストランに行き、おいしいワインをしこたまいただいた。湖水地方のレイクス蒸留所を取材した後でヘトヘトだったが、実に楽しい夜を過ごすことができ、GMTでの再会を約束していたのだ。

 しかし、今回のGMTの目玉は例のアードベッグの宇宙実験の成果ではないだろうか。特殊な容器(試験管)に入れられたアードベッグのニューポット36本が国際宇宙ステーションに運ばれ、そこで2年近く熟成実験が行われていた。そのニュースは今までも伝えられていたが(ガリレオというボトルも出ていた)、その36本のアードベッグが宇宙から帰還し、5~6週間かけて分析が行われ、その論文がいよいよ9月中にNASAから発表されるという。

 実はこの36本とは別に、6本がアードベッグにも置かれ、同時にモニターが行われていたのだ。実験の主たる目的は、無重力という宇宙空間に置かれたウイスキーの熟成は、どう進むのかという点。そのために同じ物が、海抜1メートルのアードベッグの第3熟成庫にも置かれていたのだ。

 特殊なカプセルを作ったのはヒューストンにある会社で、GMTの会場には宇宙からもどってきた36本のうちの1本の試験管が実際に展示されていた。結果はもうじき発表されるが、興味津々である。


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