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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ドラマ「マッサン」もいよいよあと2週…」

 ドラマ「マッサン」も、いよいよ残すこところ一週間ちょいとなってしまった。すでに私のところには、すべての台本とDVDが届いているが、DVDは毎日の楽しみのために、途中からは観ていない。一視聴者、マッサンファンとして、毎朝リアルタイムに楽しみたいからだ。

 このドラマは竹鶴政孝・リタさんをモデルにしたフィクションである。だから架空の人物もたくさん登場する。余市編で登場している森野熊虎一家もそうで、熊さんもハナも、そして一馬も架空の人物である。余市蒸溜所の土地を売ったのは、ニシン漁場の熊さんではなく、佐渡出身で、当時余市川の干拓事業を手がけていた但馬八十吉という人物である。マッサンを「お坊っちゃま」と呼ぶ俊兄も、もちろん架空の人物だ。

 しかし、今週から登場している悟は、設定がマッサンの姉の息子となっているから、これは竹鶴威さんがモデルである。昭和18年に竹鶴の養子となり、ニッカウヰスキーの2代目マスターブレンダーとして、政孝の跡を継いだ威さんである。

 ドラマでは満州に出兵し、3年間シベリアで抑留されたことになっているが、実際はその事実はなく、終戦直後の昭和20年暮れには余市に移り住んでいる。ただ、「シベリアで地獄を見た」というドラマの中のセリフは、もしかしたら威さんの戦争体験を反映させているのかもしれない。

 威さんは昭和19年から学徒動員として千葉の軍需工場で働かされ、昭和20年3月10日の東京大空襲も、8月6日の広島の原爆も実際に体験している。東京大空襲の翌日、お茶の水あたりから千葉まで歩いて帰る途中、下町のお堀に一杯のマネキンが浮かんでいるのを見て、「この辺は呉服の問屋街かと思った…」と、2004年のインタビューの際に語っていた。もちろん、マネキンに見えたのは人間の死体だったのだが…。

 「シベリアで地獄をみた」というセリフで、そのことを思い出してしまった。ちなみに、悟役の俳優は、大河ドラマ『花燃ゆ』で、吉田寅次郎とペリーの黒船に乗りこもうとした、あの金子重輔役の泉澤裕希だという。金子重輔は萩の獄(松陰とは違う)で獄死している。ペリーの船は1854年の日米和親条約の時だから、ポーハタン号である。

 いずれにしろ、今週は月曜から『ウイスキー通信』『ウイスキーワールド』の入稿作業に追いまくられている。その合間に『ウイスキー通信』、『ウイスキーライフ』、そして『コニサー倶楽部』である。イアン・バクストンの本の翻訳監修、執筆もあり、さらにコニサー教本上・下2冊の改訂が待ったなしにやってくる。録画しているドラマが、たまる一方なのが、悩みといえば悩みだが…。

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