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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「「ボーネス日記」と南極の氷…」

 竹鶴政孝が『竹鶴ノート』の中に書いている、いわゆる『ボーネス日記』、ボーネスグレーンウイスキー蒸留所の実習報告については、今まで現存しないと考えられてきた。残念なことだが、私もそうだと信じていた。しかし、昨年10月に余市に取材に行った時に、偶然それを発見した。蒸留所の展示コーナーに、それと知らずにずっと展示されていたのだ。

 ただし、それは竹鶴が書いている本社(摂津酒造)への報告書ではなく、そのもととなった下書きノートだと思われる。グラスゴーで手に入れた、エンジニア用のノートに乱暴な字で書きつけられている。ニッカさんの御好意で、判読用にとそのコピーを後日いただいた。

 それから長い時間が経って、ようやくその判読作業を2月くらいからスタートさせることができた。『竹鶴ノート』と違って漢字、カタカナまじりの日本語で、下書きだからだろうか、何重にも棒線を引き、訂正がなされている。そのため一字一句、読み取るのに非常に苦労した。未だに判読不能な文字も多い。『竹鶴ノート』の筆跡とは、まるで別人のような字なのだ。

 それでも1カ月以上かかって、ようやくその全貌が明らかになった。その現代語訳(表記)の校正作業を、今週から始めている。今朝もその校正をして、昼すぎにスコ文研。『ボーネス日記』については、その一部を、次号の『Whisky World』で、紹介したいと思っている。

 それとは別に校正作業の合間の4時から、山梨県清里にある「萌木の村」のF社長以下、スタッフ5人と10月に行われるフェスの初ミーティング。今年は例年やっている長和のアウトドアフェス以外に、もう1つ清里でもフェスをやろうとしているのだ。

 そのF社長から、お土産に南極の氷をいただいたので、さっそくその氷で復刻版ブラックニッカのロックを作り、スコ文研スタッフにも振舞うことにした。以前も何回か南極の氷でロック作り、それを飲んだことがあるが、今回Fさんが持ってきた氷はそれとは違って、非常にピュアで質の高い氷である。グラスに耳を近づけると、氷の中に閉じこめられた2万年前の空気が、プチプチと音を立てている。

 飲んでも美味しく、今までのものとは別格である。それにしてもトンデモナイ、貴重なお土産だ。残りは大事に冷凍庫にしまい、できればこれで、例のシャクルトンのウイスキーを飲んでみたいと思っている。


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