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  11 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「仕事物の片づけと竹鶴威さんの訃報…。」

 引っ越し準備で連日部屋の片づけが続いている。西麻布の事務所から恵比寿の仕事場にもってくるものもあるため、土・日と仕事場の片づけ、整理に追われた。

 恵比寿に私のプライベートの仕事場を移したのは、ちょうど10年前だが、『ザ・ウイスキーワールド』の創刊や、ウイスキーコニサー資格認定が始まったころでもあり、忙しさにかまけてほとんど整理をしていなかった。中にはダンボールのままで、開いていないものもある。そういう意味では久しぶりの大掃除である。

 スコ文研の事務所も設立当初の南麻布から西麻布に移り、そしてこんど渋谷区の広尾に移る。ちょうど1箇所に7年ずつである。私の仕事場も茅ケ崎から広尾、そして恵比寿に移ったことになるから、この15~20年の間に5回引っ越したことになる。自宅もその間に東京・練馬区から茅ケ崎、さらに鎌倉に移ったから、それも入れると計8回。だいぶペースが鈍ったものの、それでも3~4年おきに引っ越しを繰り返している。

 以前エッセイ本を書いた時に、生まれてからすでに30回くらい引っ越しを経験している。「引っ越し貧乏を絵に描いたようなものだ」と、書いたことがあるが、それから再び20年。トータルで40回くらい引っ越しをしたことになり、その間の費用を考えたら、恐ろしい限りである。ま、引っ越しには物を捨てられるという、良い面もあるのだが…。以前から念願だった断捨離を、少しずつ実行しようと思っている。

 今日も昼すぎにスコ文研に行き、事務所の引っ越し準備。新事務所にいくつかの棚が入ったので、ボトルとかを徐々に運び出す作業を開始。ボトル部屋にあった大量のボトルをプラケースに入れ、車でピストン往復。今日から新しい男性スタッフがはいったので、大助かりである。なにしろボトルは重い。しかも出てくるわ出てくるわで、いったい何本のボトルがあるのやら…。軽く300~400本にはなるのだろう。いっそのことバー「スコブン」でも開業したほうが、はやいくらいだ。

 と、引っ越し準備でテンヤワンヤしているところに、ニッカウヰスキーの相談役、竹鶴威さんが亡くなったとの報せが入った。もう病床について1年以上になるとは聞いていたが、『マッサン』のドラマの半ばで逝ってしまった。威さんには、スコ文研設立以来、大変お世話になっていた。いつも何かと会のことを気にかけていて下さり、お会いするたびに、活動のことを尋ねられた。もちろん、一貫してスコ文研会員でいて下さった。

 10年前の2004年には『スコッチ通信』で、ロングインタビューを敢行し、トータルで5~6時間、お話をうかがった。いまでも、あの時の飄々とした受け答えと、茶目っけたっぷりのユーモア、そして優しい顔を忘れることができない。お元気であれば、その時のインタビューを収録した私の『竹鶴政孝とウイスキー』を、お届けしたかったのだが、それも叶わなかった…。心から、ご冥福をお祈りしたいと思う。本当にありがとうございました。
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