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  11 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ウルフバーンのアンドリューと夢を語る」
 昼すぎにスコ文研。明日から余市に行ってしまうので、その前にスコティッシュデーのオリジナルボトルのレシピ作り。今回はオール100mlボトルで、7種類作ることにした。スコティッシュデーではあるが、スコッチはブレンデッドの1種類で、のこりはアメリカンのバーボン、テネシー、ライ、そしてカナディアン、ジャパニーズ、アイリッシュのピュアポットスチル(シングルポットスチル)の6種である。それらのレシピを考え、ボトルを選定して調合。各10~15本程度をボトリングすることに。

 その作業が終わったのが、4時半すぎで、慌てて余市行きの最終確認と26日のウイスキーエキスパート試験の確認。そうこうしているうちにスコットランドのウルフバーン蒸留所からアンドリューが来社。代表世話人のMさんと一緒で、5時から2階のスクールで『ウイスキー通信』の編集長インタビュー。私が蒸留所を訪れたのは2013年5月のことだから、この1年半の生産状況、もう1年ちょっとに迫った3年物のウルフバーンのボトリング計画についても伺った。

 面白かったのは仕込水で、最初、フォーサイスのリチャード・フォーサイスに相談・発注に行った時、「水質は調べたのか?」と聞かれたそうだ。その時の答えは「ノー」。すでに用地は取得し、建物の工事も目途がついている。今さら水質調査をしてノーといわれても、どうしようもないということで、建設をスタートした。幸いできあがったニューポットは素晴らしいものだったので、水質のことは忘れていたという。もちろん、旧ウルフバーン蒸留所と同じ仕込水なのだから、問題はない。

 ところが今年になって冷却がうまくいかなくなり、コンデンサーを調べたら、パイプの内側にびっしりと石灰がこびりついている。そのことで、ウルフバーンの仕込水がミネラル分豊富な硬水だと知ったという。それを聞いて、すぐに思い浮かぶのが、グレンモーレンジ、そしてハイランドパークである。どうもハイランドの北海に面した東側に、石灰岩地層があるのかもしれない。どちらも、スコッチでは珍しい硬水である。

 そんな話を聞いて、インタビューは終了。その後、西麻布の交差点近くにあるイタリアンレストランで、代表世話人のSさんも交えて4人で食事。アンドリューは元英国軍の兵士で、海外勤務が長い。今は南アフリカのケープタウンで通信ビジネスをしているが、相変わらず冒険好きでヒマラヤにもよく遠征しているという。スコ文研の私の部屋で、チベットの写真を見つけて以来、2人でヒマラヤやチベットの話で盛り上がる。

 パキスタンのバルトロ氷河の8,000メートル峰に登ろうといわれたが、そんなことできるハズがない。「お前ならできる」とアンドリューは言うが、それは無理!

 「バルトロ氷河の周りには8,000メートル峰が4座ある。そのうちのブロードピークに一緒に登ろう。俺がウイスキーをかついでいくから」と言うが、それは夢のまた夢である。せめて、麓のラダック地方にはもどりたいと思っている。ラダックはパキスタンではなくて、インド側だが。

 話はつきなかったが、朝イチで余市に行かなくてはならないので、10時すぎにお開きにし、11時前に恵比寿にもどる。明日からは北海道の余市だ。

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