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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ディアジオがケンタッキーに新蒸留所を!?」
 このところ4冊の単行本の同時進行と『ウイスキー通信』、『Whisky World』、フェスなどがあって、まったくウイスキーニュースの原稿を書く暇がなかったが、その間にもいろんなことが起こっている。ウイスキーは今、激動の時代を迎えていることを改めて実感する。

 その1つが、ディアジオ社がケンタッキーに新しいバーボン蒸留所を建設するという話だ。つい最近、明らかになったばかりのホットニュースだが、それによると建設予定地とされているのは、ケンタッキーのシェルビーカウンティ。ルイヴィルとフランクフォートの中間くらいで、インターステート(国道)64号線の北側だという。

 投資金額は1億1500万ドル、日本円にして約120億円で、300エーカーの用地を買収し、そこに年間生産量180万プルーフガロン、約75万ケース分の生産能力を持つ蒸留所を建設するとしている。アメリカのプルーフガロンは100%アルコールに換算すると約1.8リットルとなるので、実際の能力は約320万リットル。これはバーボンの蒸留所としては相当に小さな規模で、生産設備の詳細は明らかにされていないが、これだと連続式を使わなくても、ポットスチルでも生産できる規模だ。はたして、どんな蒸留所をつくるつもりなのか…。

 ディアジオといえば、かつてルイヴィルにバーンハイム蒸留所を持っていたが、1990年代にヘブンヒルに売却して、現在はケンタッキーに1つの蒸留所も所有していない。テネシーにはジョージ・ディッケル蒸留所を持っているが、これはあくまでもテネシーウイスキーで、しかもジャックダニエルがあまりに巨大すぎて、どうしてもその陰に隠れてしまう。そうしたジレンマも、今回の蒸留所建設の裏にあるのだろう。

 いずれにしろ、そんなホットニュースに接したあとで、1ヵ月後に迫った「バーボン&アメリカンウイスキー・フェスティバル2014」の全体ミーティング。出展企業等を確認し、当日の進行、そして一番肝心のセミナーについて、ツメの作業を行う。

 今回予定しているセミナーは3つ。1つはメーカーズマークで、セミナー終了後には参加者がディッピングを体験できる。ディッピングとは赤い封蝋を施すことで、いわばメーカーズの象徴。それが実際に体験できるのだ。

 2つ目は昨年に引き続きフォアローゼズのセミナー。今回はジム・ラトリッジさんの代わりに蒸留責任者のライアン・アシュレイさんが来日してくれることになった。もちろん、ここだけのテイスティングつきだ。

 そして3つ目が、私がやる「初代大統領ジョージ・ワシントンのウイスキーとは」だ。当初はマウントバーノンのキューレーターの方に来日してもらう予定だったが、都合がつかず、私がやることにした。1790年代、大統領を辞したワシントンがマウントバーノンの大農園(プランテーション)の中に築いた蒸留所で、ポットスチル5基を擁する当時としては最大級の蒸留所だったことが、発掘調査で判明した。

 それを復元したのが、現在のジョージ・ワシントン蒸留所で、昔ながらのやり方でウイスキーを造っている。当時のウイスキーはバーボンではなく、ライウイスキー。それがどんなものだったかということと、その歴史的な意義について、本国スコットランドと比較しながら語りたいと思っている。もちろん、できれば試飲もしたいと思っているのだが…。

 そんなこんなで、3時半すぎに始まったミーティングは5時半頃まで続き、その他にもカクテルや、チケット販売、チラシ等についても話し合う。さらに、今年新たに設定したバーボンウィーク(7月12日~18日)についても、その具体案をミーティング。フェス後の7月16日(水)に、『屋形船でバーボン&アメリカンウイスキー!』と銘打った屋形船を東京湾に浮かべようと思っている。もちろん、一般参加も可能だ。募集定員は60名!

 できれば、花火でも打ち上げたいところだが…。もう、フェスまで1ヵ月である。

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