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  07 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「『ウイスキー通信』の恒例テイスティング」
 昼前にスコ文研に行き、1時半から『ウイスキー通信』のテイスティング座談会。今回は久しぶりに私を含めて7名のメンバー全員が揃った。テイスティングアイテムは、①アイリッシュのイエロースポット12年、②エリザベス女王載冠60周年記念、イングリッシュウイスキー、③シーバスリーガル・ミズナラ、④ブルイックラディ・アイラバーレイ2007、⑤キルケラン・ワーク・イン・プログレス、⑥ベンリアック1976の6種類。

 ①のイエロースポットはグリーンスポットの姉妹品で、もちろんシングル・ポットスチル。最近アイリッシュのピュアポットスチルの人気が急上昇なのか、多くのブランドでこのピュアポットスチルを出すようになった。名称はしかし、ピュアポットスチルではなく、シングルポットスチルを使うことの方が多いみたいだが。

 ②はノーフォークにあるセント・ジョージズのスペシャルボトル。価格はリースナブルだが、味のほうはイマイチか…。③のシーバスはテイスターの評価も上々。通常の12年と飲み比べればよかったのだが、よりリッチでスパイシーという意見が多かった。さすがのブレンデッドで、①と②と飲んでくると、余計にこのシーバスのバランスの良さ、ブレンドの妙が光る。

 ④はブルイックラディの例のアイラバーレイで2007年はロックサイドファームのオプティック種。ノンピートとマッキューワン氏は言っていたが、かなり印象としてはピーティでスモーキー。ポートシャーロット、オクトモアの蒸留をやった後では、どんなノンピートでも出来上がるニューポットはスモーキーになるのかもしれない。やや、雑味が多いのが気になるのだが。

 ⑤はグレンガイルの9年物。これはバーボン樽のほうで、麦芽はスプリングバンクと同じはずだが、これもやはりスモーキーだ。ライトピートというよりは、ミディアムピートといった感じだ。⑥は鹿児島のキンコーのベンリアック第3弾! これは、もはや次元が違いすぎる。

 口開けの瞬間から、瑞々しい白桃のアロマがあり、フルーツのネクターのようで、うっとりとする。ウイスキーなのに、なぜこんなアロマ・フレーバーになるのか謎である。しばしテイスターの間で、そのことが話題になったが、これはコニャックのランシオ香とも違う。たまたま前夜、レニョン・サヴァランとルイ・ロワイエの長熟コニャックを飲んでいたので、余計その違いが分かるが、ベンリアックのほうが瑞々しいフルーツで、フレッシュかつ、何ともいえない陶酔感、満足感があるのだ。やはり、コニャックともベクトルが違う。

 コニャックのフルーティさは、それはそれで素晴らしいが、奥行き、優雅さという点では、ベンリアックのようなスコッチのシングルモルトに軍配を挙げざるを得ない。内包している時間の幽幻さ、形づくる宇宙観がまるで違うのだ…。

 ということで、少々時間が押したが、4時半すぎに無事終了し、6時から通信のミーティング。デザイナーのIさんに来てもらい、次号の台割り等を渡す。もはや、通信の編集作業も待ったなしだ。

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