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  08 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「シーバス・ミズナラエディションの謎に迫まる」
 3連休の最終日は長和から早めに帰ることにして、9時半すぎにペンションを出発。途中、関越出口の練馬の手前で渋滞にまきこまれたくらいで、順調に帰りつくことができた。練馬をおりたところで昼食をとり、スコ文研には2時すぎに到着。すべての荷物をおろし、4時前には恵比寿の仕事場にもどった。

 今日は『ウイスキー通信』の台割の確認をして、11時すぎにスコ文研。次号の『Whisky World』用のボトルを撮影。ちょうど9月30日発売のワールドが届いたばかりのタイミングだが、もう次の号の撮影・仕込みに入らなければならない。

 その後、山積みになった事務仕事を片づけ、再び講談社の『世界の名酒事典』の原稿執筆、再校ゲラの確認作業。今週末から来週アタマにかけての大仕事だ。そうこうしているうちに時間になったので、地下鉄で東銀座へ。3時半からマリオットホテルで開かれた、例のシーバスのミズナラエディションのセミナーに出席。わざわざ、このためにスコットランドから、マスターブレンダ―のコリン・スコットさんが来日しているのだ。

 セミナーではシーバスの歴史や概要、そして今回日本限定でミズナラエディションを出すことになった経緯を説明。その後、ストラスアイラ12年、シーバス12年、ミズナラエディション12年、18年、25年の5種類のテイスティングとなった。ミズナラは、確かに通常の12年と違ってよりフルーティでスパイシー。コリンさんの言葉を借りれば、ジンジャーのような風味があるということだったが、基本はあくまでもシーバスの12年…。

 “スペイサイドブレンド”といわれるとおり、フローラルでフルーティ、スムースでスイートなシーバス12年のDNAをしっかり受け継ぎながら、よりスパイシーに、そしてかすかに和のテイストに通じる東洋的なテイストも併せもっている。質疑応答でもかなりつっこんで、ミズナラに対する質問がでたが、肝心な部分は“シークレット”ということで、明らかにはされなかった。その点も踏まえて、5時からセッティングされたスペシャルインタビューに臨む…。

 コリンさんにインタビューするのは7~8年ぶりだと思うが、まずは届いたばかりのワールドと、コリンさんサイン入りのシーバス18年が載ったワールドのバックナンバーを渡し、しばし釣り談義。コリンさんは大の釣り好き、熱心なサーモンフィッシャーマンである。今年もすでに何度か釣行を試みており、先月はテイ川、そして10月にはツィード川に2日間の釣行を計画しているという。ビート名は聞きもらしたが、ツィード中流域のガラシールの近くだとか。ハイランドの川と違って、ローランドのツィード川は10月・11月がベストシーズン! 世界中の釣り師が憧れる、そのベストシーズンのリバーツィードだ。

 そんな話をした後、本題のインタビュー。その内容については次号の『ウイスキー通信』を見ていただきたいが、我々がもっとも知りたかったことは、ミズナラ樽はどこで調達し、どのくらいの期間マリッジしたかだが、肝心なところはやはりシークレット。ただし、ミズナラの材は日本で調達し、日本のメーカーで樽に組んでもらったということは、教えてくれた。それもサイズは480ℓのパンチョン樽がメインだという。

 もちろんマリッジは、ウッドフィニッシュとは意味が異なる。ウッドフィニッシュという場合は、すべてをその樽でフィニッシュさせなければいけないが、マリッジはその必要はない。今回のボトルは、モルト原酒とグレーン原酒をブレンドした後、その一部を取り出し、ミズナラ樽に詰めてマリッジを施しているのだ。その割合については教えてもらえなかったが、そう多くはないはずだ。そしてそれを再び元のマリッジタンク(一般的にはステンレスの巨大なタンク)にもどし、他となじませたうえで、加水してボトリングしているのだ。したがって、そう多くのミズナラ樽が必要になるわけではない。

 ミズナラ樽をシーバスのために作っている日本のメーカーについては教えてもらえなかったが、だいたいの想像はつく。それよりも、この方法なら、これを数量限定としなくても、バッチ1、バッチ2、バッチ3という具合に今後もボトリングが可能になる。現にこのミズナラエディションは一回キリの限定商品ではなく、日本市場オンリーの“定番商品”なのだ。

 時間がなくて(当初30分しかないと言われた)、結局40分くらいのインタビューだったが、非常に興味深い話が聞けたと思っている。コリンさんには、本当に感謝である。

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