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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ウルフバーンのアンドリューさんが来社…」
 朝からウイスキーニュースの原稿。このところやってなかったので、英文資料などがたまりにたまっている。GMのオールド&レアのニューリリースのニュースも面白いが、キリンが富士山の世界文化遺産登録を記念して、御殿場蒸溜所の27年物のシングルグレーンを発売するという。100本限定で、1本10万円。スコッチで長熟グレーンはあるが、ジャパニーズでこれだけの長熟は初めてではないかと思う。あの御殿場のグレーンウイスキーである。美味しくないはずはないので、楽しみだ。

 同じキリンのニュースで、フォアローゼズのシングルバレルのリミテッドのニュースもあった。毎年ケンタッキーダービーの頃に、蒸留所限定で販売されるリミテッドだ。通常の倍近い13年以上熟成とカスクストレングスで、人気のフォアローゼズだ。今までは本当に蒸留所オンリーだったのを、今回初めて日本に引いてきて、それを販売するというもの。ちょうど3月に蒸留所を訪れた際、ジム・ラトリッジ氏が最終選考をやっている最中だった。数多くのサンプルの中から、今年のリミテッドを選ぶ…。しかも、それが日本限定販売されるのだ。

 ボトルは60%のものと58%のものと2本あると昨日も書いたが、そのうちの60%のもの60本を、21日のバーボンフェスで先行販売する。もちろん売るのは、スコ文研ブースだ。

 それらのニュース原稿を書いたところで、スコ文研。連日の猛暑とバーボンフェスの準備、『Whisky World』の編集でバテバテだが、時間は待ってくれない…。7月の「究極のモルトマラソン」用のボトルを撮影し、その後フェスの当日パンフレットに使う写真の撮影、さらにセミナー用画像も選び出す。入稿も待ったナシだ。そうこうしているうちに小学館のT氏が、『ブレンデッドウイスキー大全』で取り上げるボトル40本近くを持って来社。すでに撮影が終わったもので、これからテイスティングをし、そのコメントを書かなければならない。これはまだまだ第一弾で、この先、続々とボトルが届くことになる。

 さらに5時に世話人のMさんと、ウルフバーン蒸留所のオーナー、アンドリュー・トンプソンさんが来社。数週間ほどラフロイグのクォーターカスクに入れたものと、4ヵ月ほどファルキン(60ℓの樽)に入れたものと、2つのサンプル小瓶を持ってきてくれたので、それらを試飲。かわりに、「ジャパニーズウイスキーを飲んだことがない」というので、マルスや秩父、ニッカ、サントリーのウイスキー10種近くを試飲してもらう。

 その後、西麻布の「グレイル」に移動して会食。アンドリューさんが生まれ育ったのはケイスネスのウィック(それもプルトニーのすぐそば)の街だが、両親の出身地はアイルランドのスライゴーだという。軍隊で働いたのち南アのケープタウンで戦友とともに起業。現在は大半をケープタウンで過ごしている。ウルフバーンを建てようと思ったのは、ちょうど一年前。会社のパートナーと一緒にネパールのムスタンで7000メートル級の山に登っている時で、たまたまそんな話になり、「よし、やろう!」と…。それからなんと、半年後に蒸留を開始してしまったのだ。その行動力、決断力、そして軍隊と南アで培ったビジネスセンスは凄いとしか言いようがない。とにかく話題が豊富で、話していてこんなに面白い人物はそういないと思ってしまった。ウルフバーンおそるべしである…。

 途中、「グレイル」の元オーナーT氏も合流したが、仕事が残っていたこともあり、8時すぎに退席し、再び事務所に戻ることにした。それにしても、アンドリューさんの話で、南アの隣にあるナミビアの話が面白かった。ナミビアは手つかずの自然が残るが、海岸線はすべて立ち入り禁止! 何故ならそこでは砂浜でダイヤが採れるらしく、すべてデビアース社の所有なのだという。本当かしらん、とも思うが、南アのキンバリー、ロンドンのデビアース社を取材したことがあるので、その話は興味深い。デビアースなら、あり得ない話ではないのだ。そんなこんなで、再び南アとダイヤモンドのことを思い出してしまった…。

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