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  08 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「グレンリベット・アルファの座談会」
 今朝も3時半に眼が覚めてしまった・・・。仕方がないので5時すぎから原稿の準備。『Whisky World』の巻頭特集、“クラシックモルトの今昔物語(仮題)”のダルウィニー、クラガンモアについて。日曜にグレンキンチーについては書いているから、これで6蒸留所中、3つを書き終えたことになる。

 今回、クラシックモルトについてやろうと思ったのは、今年でクラシックモルトが発売されて、25周年となるからだ。ディアジオではあまりそのことを言ってないようだが、今日のシングルモルトブームは、クラシックモルトがなかったら、あり得なかったようにも思う。それほど、シングルモルトブームの初期においては、このクラシックモルトが「活躍」した。

 私自身、セミナーでよく使ってきたし、シングルモルトとは何か、地域によってどれだけ個性が違うのか、シングルモルトの味のヴェリエーションとは何かを体験してもらうのに、これほど適したアイテムはなかった。やがてマッカランやグレンモーレンジなど、より樽による違いが鮮明なものが使えるようになって、クラシックモルトの出番は少なくなったが・・・。

 そのクラシックモルトが初めて世に出てから、今年で25年である。スコッチ業界の最大手、DCL社がギネスグループによって買収されたのが1986年から87年にかけて。ギネスはその前年の1985年にベル社を買収し、スコッチ業界への参入を果たしている。当時不況のドン底にあえぐスコッチ業界を、大手ビール会社が次々と傘下に収めていった。ウィットブレッドのロングジョン社買収、アライドブリュワリーのハイラムウォーカー(バランタイン)買収などがそうである。そして、その真打ちがギネスによるDCLの買収だった。

 ギネスが買収して生まれたのが、ユナイテッドディスティラーズ、通称UD社である。このUD社が、シングルモルト市場に一石を投じたのが、クラシックモルトであった。今回の『Whisky World』では、テイスター達による座談会を企画している。その座談会は4日の木曜日だ。

 ダルウィニー、クラガンモアを書き終えたところで、大阪フェス、前日セミナーの講義準備をして、2時半に神楽坂の「フィンガル」へ。クラシックモルトの企画とは別に、今号のワールドでは、もう1つの座談会を企画している。ザ・グレンリベット・アルファについての座談会で、私と「フィンガル」のYさん、テイスターのMさんの3人で、アルファについて再びテイスティングし、語り合うというものだ。

 この“謎のウイスキー”については、すでに5月下旬の『ウイスキー通信』のテイスティング座談会でやっている。その時のテイスター3人が集まり、正体の分かったアルファを再び飲み、自分たちの予想(?)が当たっていたのか否か、いわば反省会みたいなものである。はたして、その結果はどうだったのか・・・。

 それにしても、ナデューラと同じ系統だとは思っていたが、まさか新樽(厳密にいうと新樽のリフィル)のリベットを使っていたとは。要するにファーストフィルのバーボンカスクとリフィルのヴァージンオークの2つのタイプの樽をヴァッティングしているのだ。

 その新樽がどういうものか明かされてはいないが、その新樽に一度グレンリベットを詰め、それを払い出した後に、再びリベットのニューポットを詰めたことになる。ネット上で公開されたその解答を見て、「してやられた!」と思った。というか、リベットが過去に新樽で熟成させたことがあるというのは、まったく知らなかった。私の記憶では、そんな製品は一度も市場にでたことがないはずだ。

 そういわれて飲んでみると、ましてやナデューラ16年と比較してみると、明らかに新樽臭がある。もちろんリフィル(ややこしい言い方だが)なので、削り立てのオークのようなフレーバーはかすかだが、それでもしっかりと感じ取ることができる。まったくもって、してやられたりである・・・。

 座談会は1時間ほどで終了し、その後ライターのKさん、カメラマンのW君の3人で、同じ神楽坂の「サンルーカル」へ。ここは3時からやってるバーなので、とりあえずジンベースとテキーラベースのカクテルを2杯いただく。「サンルーカル」に久しぶりだったが、相変わらずSさんのカクテルは見事だ。ハードシェイクの音が小気味よく夕方の神楽坂の街に響く・・・。モルトを3杯ほどテイスティングした後だったが、この季節のこの時間帯はジンやテキーラベースのカクテルがよく似合う。
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