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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「国際スピリッツコンペティションがスタート…」
 今回のモンディール・スピリッツコンペティション、正式名称はブリュッセル国際酒類コンペティションだが、そのジャッジには、私を含め日本から3人が参加している。日本テキーラ教会のHさんとはずっと羽田から一緒に来た。もう一人のワインライター、Nさんとは今朝会場に向かうバスの中で初めて会った。彼女は主に『ワイナート』に書いているということで、共通の編集者の知り合いもいる。まずは今朝5時半に起き、7時半から43階のレストランで朝食。8時半にロビーに集合し、バスで30分ほどのハンライ・アリーナへ。巨大なアリーナ会場が、今回のスピリッツコンペティションの舞台だ。

 高雄は台北に次ぐ台湾第2の都市だということだが、ヤシの樹が茂り、南洋桜だろうか、真紅の街路樹がところどころに咲いている。コバルトブルーの街路樹も、チラッと見かけたが、あれは何の花だろう…。とにかく、パトカーに先導されてアリーナ入りというのもスゴイ。大会期間中の3日間、このパトカーの先導がつくのだという。それにしても、ここまで何の説明も受けてないのもスゴイ!! 一体どうなっているのか、皆目見当もつかない。

 今回のジャッジは総勢40数名(正式ジャッジはうち35名ほど)。それこそヨーロッパだけでなく、遠く仏領のマルティニークからもやって来ている。9時半に説明がスタートしたが、今回、この高雄に集められたスピリッツの総数は510種類。30を超える国と地域のスピリッツが集まったという。しかし、モンディール(面倒なのでモンディールとする。モンディールは仏語で国際の意味だが)はもともとワインのコンペティションで、これに先駆けてスロバキアで行われたワインのジャッジでは、8000本ものワインの評価を行ったのだとか。そのためのジャッジが、全世界から300人(!)集められたのだという。もちろん、それに比べればスピリッツは少ないが、それでも一大イベント、一大ビジネスという気がする。

 ジャッジのテーブルは6つ、それぞれに6名のジャッジが座り、フライトと呼ぶ、カテゴリーごとのアイテムが注がれ、ブラインドでジャッジが行われる。私のテーブルのジャッジはマルティニーク、オーストリア、イタリア、そして台湾人2人、それに私を入れて6名。1から4までのフライトをジャッジしていく。

 それぞれのジャッジペーパーが用意され、外観、アロマ、フレーバー、総合バランスの順に見ていく。外観が10点満点で、アロマが30点、フレーバーが40点、バランスが20点、計100点満点となっている。最初のフライトは、後で分かったのだが台湾産のフォーティファイドワイン(果実リキュール?)で、合計7種。これもスピリッツに入るのかと少々面くらったが、とにかく順番にやるしかない。

 フライト2はペルー産ピスコ。フライト3はインダストリアル・ラム、そしてフライト4が南アフリカ産ブランデーだった。トータル30アイテム。それらすべてに英語のコメントをつけ、項目ごとに採点し、最後に合計点を出す。ウイスキーで、この手のジャッジはやったことはあるが(カクテルも…)、それ以外のピスコやラム、ブランデーは初めて。じつによくできたシステムだが、さすがにこれだけ集中してやるとキツイ。しかも途中、セレモニーで、高雄市長のあいさつがあったりと落ちつかない。じつはこれに合わせて、試飲フェスティバルも行われていて、各社がブースを出し、一般の消費者も集まっているのだ。

 どうにか1時ごろに終了し、それからクイックで弁当を食べ、2時からワークショップという特別セミナー。日本のウイスキーについて解説してほしいと、これは高雄氏当局のほうから頼まれ、4種類のテイスティングを交えて1時間ほど話をする。高雄大学の黄さんという教授が通訳をやってくれ、私は日本語をしゃべればよかったが、最初の段取りがよく分からず、とにかく、ぶっつけ本番でセミナーをスタート。これも、日本では考えられないことかもしれない。なにしろ会場に入ったのは、開始の5分前。それから急いで段取りを済ませ、手順を決めるという有り様。それでも予定通り進行し、台湾の人にも日本のウイスキーを楽しんでもらった。

 テイスティングアイテムは4種。70~80人の参加者がいるということで、各3本ずつ用意されていた。アイテムは①サントリーオールド、②ニッカ・オールモルト、③山崎10年、④イチローズモルト・秩父・ザ・ピーテッド。④は肥土さんから提供いただいた。それ以外はすべて台湾に入っているものだという。中国語に通訳されるので、何を言っているのかさっぱり分からないが、正しく伝わっているものと信ずるしかない。セミナーは3時すぎに終了し、大会本部の車で4時前にホテルにもどる。とにかく長い1日で、しかも飲みっぱなしの1日であった…。

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