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  09 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「映画の試写と〝究極のモルトマラソン〟」
 午前中、〝世界のウイスキーニュース〟の原稿。昼前に恵比寿の仕事場を出て京橋へ。1時から京橋にある映画の試写室で、4月13日に封切りになるケン・ローチ監督の最新作『天使の分け前』を観る。

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 この映画の存在は、ウイスキー評論家のチャーリー(チャールズ)・マクリーン氏が、〝ウイスキー評論家〟として出演しているということで、一昨年あたりから、ウイスキー業界では評判になっていた。昨年のカンヌ映画祭に出品されたことも、ウイスキー関連のニュースで、全世界に配信されていた。

 だいたいのストーリーも、予め知っていたが、映画を観て驚いたのは、この映画の重要なシーンであり、それこそ〝聖杯〟ともいえるウイスキーに、モルトミルを選んでいることだった。

 正直、「やられた!」と思った。この樽はオークションにかけられ、115万ポンド(約1億7,000万円)で落札されるが、モルトミルを持ってきたことで、この映画の面白さの70%は達成できているのではないかと思った。もちろんモルトファンではあるが…。

 宣伝会社が作った資料を見ると、このモルトミルの設定は、チャールズ・マクリーンさんが選んだという。当初の脚本ではポートエレンになっていたようだが、ポートエレンでは、面白みに欠ける。なぜならポートエレンは1983年に閉鎖になっているが、毎年のようにボトルが出てくるからだ。

 それに対してモルトミルは、完全なる幻である。詳細については、いつか書きたいと思うが、おそらく過去に一度くらいしかボトリングされたことがなく、樽も1つも残っていないのではないかと思われる。それは、なぜか…。

 映画の試写が終わったあと、配給元のAさん・宣伝のTさんの2人と近所のカフェで、コーヒーを飲みながら、専門家としての私からみた映画の感想を述べさせてもらった。名匠ケン・ローチの映画の中でも、この作品は特別なものかもしれない。少なくとも、ウイスキー好きにはたまらない映画である。東京での上映は銀座のテアトルシネマが最初だが、実は、テアトルシネマは廃館が決まっていて、この映画の上映が最後になるのだとか。ぜひ、モルト好きには観てもらいたいと思っている。

 結局、4時近くまで話して、その後スコ文研。5時に国分のWさんらが来社。国分が正規代理店としてやっていたブルイックラディが、4月1日以降はレミーコアントロージャパンの取り扱いになるので、その報告を兼ねて挨拶に見えられたもの。今年は正月早々、ドラスティックにウイスキーを取り巻く環境が変化している…。

 夜は7時から、ウイスキースクールの「究極のモルトマラソン」の第1回目がスタート。当初は月1回、1クラスのみでやろうと思っていたが、希望者が多かったため、同じ週の火曜と木曜に分けてやることにした。どちらもマックスに近い11名の受講者である。

 テイスティングはアバフェルディからABC順にオーヘントッシャンまでの6蒸留所。アードベッグだけはブラスダと、スコ文研奈良支部(現大阪南)の若いアードベッグの2種類を用意した。したがってアイテム数では7種。アビンジャラクは、まだ製品として飲めるものがないので、今回はパス! もう少しして良い製品が出たときに、やることにした。

 ということで最初に1時間ちょい、それぞれの蒸留所のスペック、その違いから何が分かるのか、風味の違いにどのように影響するかを、ホワイトボードを使って説明。その上で、1つずつ順番にテイスティングをしていった。

 これも詳細については、別の機会に改めて書きたいと思っている。

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