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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「鹿児島大学の焼酎学シンポジウム」
 朝7時に起きてホテルで朝食。ホテル特製の黒豚カレーである。その後、午後のセミナーの準備と通信の原稿、シングルモルト検定の校正。昼すぎにホテルを出て、1時前にタクシーで鹿児島大学の講演会場となる稲盛会館へ。第9回目となる鹿児島大学焼酎学シンポジウムである。

 会は1時からで、1時10分からは基調講演として東京農大名誉教授の小泉武夫さんが、「世界の珍しい発酵食品」について講演。世界中の発酵食品を訪ね歩いている小泉先生だけに、実に興味深い話が聞けた。特にメコン川のところが面白く、メコン川にはアマゾン川の10倍もの魚が生息しているという。しかも、それらの魚がみな巨大に成長するのだとか。もちろん、この魚を使った発酵食品の代表格が、ベトナムのニョクナムだ。

 2時半からは3つの講演が連続して行われた。最初は熊本の崇城大学の教授・寺本祐司氏の「世界の珍しい蒸留酒」、そして次が韓国員光大学教授の金元信氏の「韓国の知られざる酒」、そして最後が私の「スコッチウイスキーの知られざる世界」である。

 講演者は演壇の前の最前列に座って、他の人の講演を聞くかたちだったが、久しぶりにウイスキー以外の発酵食品や、蒸留酒、そして韓国の酒のことを知ることができて、大変勉強になった。ただ、すべてを聞いて、トリで話すというのが、なかなかツライ…。聞いてるだけで、すっかり疲れてしまったからだ。

 とりあえず1時間ほど、スコッチウイスキーとは、スコッチの現状などをお話しして講演は終了。焼酎の専門家ばかり(鹿児島の焼酎メーカーや大学の先生、研究員、学生が主で150名ほど参加)で、かなりのアウェー感を感じたが、少しでもスコッチに興味が湧いてくれればという想いである。

 講演終了後は、学内のレストランに場所を移して懇親会。鹿児島の芋焼酎と、金先生が韓国から持ってきた珍しい酒がずらりと並び、なかなか楽しい会となった。韓国の酒の伝統は「家醸酒」だったという話が面白かった。つまり、各家庭が薬酒として独自の酒をつくっていたのだ。李氏朝鮮時代には、その数600くらいにのぼったという。それが日本が植民地統括するようになって、家醸酒が禁止され伝統が失われてしまった…。日本では、一般家庭で酒を造ることは禁止されているからだ。

 そんな話を思い出しながら、珍しい韓国の蒸留酒を試飲したが、たしかにどれも薬酒という感じがする。どれも美味しいとは…。結局、懇親会は9時前に終了し、それから歩いて鹿児島支部のMさんがやっているバーへ有志と流れることにした。実はMさんのバーは初めてである。この2日、焼酎ばかり飲んでいたので、シングルモルトが懐かしい…。とりあえず、焼酎メーカーの人もいたので、3種のモルト、グレンモーレンジ10年、マッカラン12年、アードベッグ10年を皆で回し飲み。スコッチの基本の香味を体験してもらった。その後は、いつもの飲み会(?)。11時にホテルにもどろうと思ったら、どうしても、もう1軒ということで、天文館のワインバーへ。

 支部のセミナーも、鹿児島大学のシンポジウムも熱心に聞いてくれたソムリエのSさんが経営するワインバーで、とっておきのロワールの白ワインの甘口を出してもらった。しかも1973ヴィンテージである。それをフェルミエから仕入れているという美味しいチーズをつまみに、結局3人で1本空けてしまった。気がつけば時計は午前1時…。鹿児島の夜は、やはり恐るべしである。

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