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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「スコ文研叢書とジャズのCD」
 このところ、たまっていた世界のウイスキーニュースの英文に目を通し、そのうちのいくつかのトピックスを日本語におこして、昼すぎにスコ文研。風邪ぎみで、体調は依然イマイチ…。

 1時半にスコ文研会員のMさん、Tさんが来社。Mさんは八ヶ岳在住で、9月の長和フェスの時にはブースを手伝ってくれた。TさんはMさんの骨董仲間で、元日経の編集子。お二人とも多彩な趣味の持ち主で、趣味の骨董では、その分野の頂点を極め、本も出している。

芳庵常什
切手が語るヴァイオリン


 ここ4年ほど連続でスコ文研のスコットランドツアーに参加されて、その都度、旅の記録を一冊の本にまとめている。二人の共同執筆で、それぞれに個性があり、そして名文家でもある。すでに3冊が自費出版されているが、このほど今年の分も加えて一冊の本にしたいということで、相談にこられた。

 以前から「スコ文研叢書」の話をしていたので、具体的にそのことを聞きたいということでもあった。「スコ文研叢書」(仮題)は、スコ文研設立以来の念願で、いつか実現させたいと思っていた。ウイスキーや、それにまつわる文化について、普通の出版社では出せないような本を、スコ文研のオリジナル本として出版しようというものだ。

 今は本が売れない時代である。出版の世界も二極化していて、タレント本などのマスの本と、本当に必要な、読みたい人だけのための、ある意味、オンデマンドで出す本である。幸い本作りは、一部の専門業者だけのものではなくなった。コンピューターの発達で、簡単に本の編集作業ができるようになったし、印刷代も驚くほど安くなった。ひと頃に比べれば、おそらく何分の1というコストで本作りが可能だろう。

 だからこそ、商業ベースにのらない、いわゆるマニア向けの本もあり得るわけだ。「スコ文研叢書」は、まさにそうした本であり、いずれシリーズで刊行したいと思っていた。そろそろ本格的に動き出す時機に来ているのかもしれない…。

 その後、11月のスコ文研テイスティングのボトル撮影。『ウイスキー通信』が、印刷所から届き、その発送準備で、7種類ほどある同封チラシのセットを始める。スタッフは時間を延長して、その作業をやってくれていたが、私は6時すぎに退社。夜は例によって、フェスオリジナルボトルのレシピ作り。

 98、96、91、76、73の5種類のハイランドパークを使って、いくつかのパターンを試してみているが、どうも1996のハイランドパークが使いにくい。豆類や根菜、土っぽいアロマ・フレーバーがあって、他の4種と意外となじまない。特に91、76、73と合わないのだ。

 岩手のときの「源助屋ウイスキー」は、98と96をブレンドしたが、98くらい個性があればオッケーだが、それ以外はやや微妙…。それで96を抜いた組み合わせを数種類考えることにし、そのサンプル作り。今週一週間続いているが、やり始めると、これが実に面白い。

 その後、作ったサンプルをテイスティングしながら、これもお気に入りのジャズバラードを聴く。最近の私のイチオシだが、ウィリアムス浩子の『a time for Ballads』というCDだ。長和フェスの時に、スコ文研の静岡支部の人にもらったものだが、これが聴き始めると実にいい! これ以上ウイスキーに合うCDはないのではと、思えるほどだ。

 ダウンライトの照明をギリギリまで落とし、革張りのソファに深く身を沈め、グラスの中のハイランドパークをちびり、ちびりとやる。どれも名曲ぞろいだが、『Smile』と『Fly Me To The Moon』と、『A Nightingale Sang in Barkeley Square』が実にいい。特に最後の曲は、イギリスでの5年間の生活を思い出させてくれて、懐かしい一曲でもある。

a time for the ballad

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