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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「通信のテイスティング座談会」
 午後1時半から『ウイスキー通信』のテイスティング座談会。ついこの前やったばかりだと思っていたのに、もう2ヵ月が経ってしまった。あまりにも時間が経つのが早くて、ア然としてしまう。

 例によって参加者は私を入れて6名。もう10年近く、不動のメンバーである。今回のアイテムは、①グレンフィディック・ミレニアムボトリング、②バルヴェニー・TUN1401・バッチ5、③ベンリアック1976、シェリーカスク、④同1976、ピーテッド、⑤ブルーハンガー6THの5種類。

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 ①はミレニアムの2000年に蒸留し、樽詰めした特別なフィディックで、免税店向けにボトリングされたもの。このところのフィディック12年は安定感があり、好印象だったが、これはそれにも増して、バランスが良く、飲み飽きしない1本。とりあえず免税店で迷ったら、1本買うのがおススメかもしれない。

 ②のバルヴェニーTUN1401は、非常に秀逸。かつてのバルヴェニー50年を彷彿とさせるような魅力的なアロマ、フレーバーがあり、世界中のモルトファンが注目する理由がよく分かる。見事な樽のハーモニー、ヴァッティングの妙である。

 ③、④はベンリアックの1976シリーズの2本で、先のバルヴェニー同様、エジンバラのウイスキーショップ、ロイヤルマイルからネットで直接購入したものだ。ベンリアック1976シリーズの中でも、特に海外のファンの間で好評で入手が困難だが、実際飲んでみると、例のトロピカルフルーツ香はかなり乏しい気がする。欧米人と日本人では、モルトウイスキーのフレーバーに、求めるものが違うのかもしれない…。

 また、どちらも35年熟成のわりには度数が高いのも気になる。前者は60%近くもある。はたして30年超で、これだけ高い度数がキープできるのだろうか。キープできるとすれば、かなり乾燥した環境に置かれた樽かもしれない。ベンリアックはすべてダンネージの石造りのウエアハウスなので、例えば入口付近の吹きっさらしの環境に置かれていたとか…。

 同じ1976でも、「KINKO」向けの例のベンリアックは度数が42~43%で、こちらは目が覚めるようなトロピカルフルーツ、パッションフルーツ香があった。ベンリアック1976といっても、樽は本当に千差万別なのかもしれないと、改めて考えさせられてしまった。

 ⑤のブルーハンガー6THは、懐かしい(?)化粧品香、イオウ香が顕著なので、逆に取り上げることにした。おそらくヴァッティングされた4樽のうちの1つが、ボウモアの1987で、これの影響によるものと思うが、今となっては逆に懐かしい。食後の、それも夜がふけたバーなどで飲むには、最適な一杯とも思えるのだが…。

 ということで、テイスティングは4時に無事終了。さすがにヘロヘロであった。
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