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  07 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ワールドとスコ文研テイスティング」
 もう8月も最後である。結局、お盆で佐渡に帰省した時に1日休んだだけで、あとは連日原稿、セミナーである。そういえばオリンピックもあって、前半は寝不足が続いた…。

 昨日は半日ミーティングの連続だったので、午前中ワールドの原稿を書き、3時頃にスコ文研。長和や東京フェス、スクールのことも気になるが、とりあえず目の前のワールドの編集作業に集中しないといけない。巻頭のバーボン特集のところでやる「バーボンカタログ」のリストを整理し、原稿執筆の分担を決める。全51本のデータ原稿を書くのは、それなりに時間がかかる…。ましてバーボンは、資料がほとんどないからだ。

 作業が一段落したところで、『Whisky World』のテイスティング。私の今回の担当は、信濃屋オリジナルの「軽井沢1995」と「白州 ヘビリーピーテッド2012」、バーボンの「ホワイトイーグル6年」「ブラックデス」「メーカーズマーク・キーンランド」の5種類。

 軽井沢の樽はすべて売られてしまったと思うが、今回の信濃屋のやつは、小倉のバー「STAG」とのコラボ商品。度数が69.3%という強烈なものだ。しかもジャパニーズワインカスク熟成である。

 軽井沢は90年代終わりから2000年代にかけ何度か行ったことがあり、2002年にはスコ文研オリジナルも出している。ほとんどがスペインのゴンザレスビアスのシェリー樽だったと記憶するが、日本のワイン樽というのは初体験(?)。メルシャンだから、当然といえば当然だが、アルコールの強さを別にすれば、なかなかユニークで面白い。これはヨーロッパで人気になるかもしれない。

 白州のヘビリーピーテッドは以前のものと比べて、やや大人しい気がする。優等生的なできで、面白味にやや欠ける。ホワイトイーグルは、まあこんなものかという感じ。かつてのオールド物とは別次元。ブラックデスは一瞬、ラムかテキーラかと思った。若く、非常に変わったアロマがある。メーカーズマークは、レッドトップと中身はほとんど同じというが、これはこれで秀逸。特にホワイトイーグル、ブラックデスを飲んだ後では、より美味しく感じる。

 ワールドのテイスティング終了後、こんどは7時から毎月恒例の「スコ文研テイスティング」。今回のアイテムは、①OMCロイヤルブラックラ12年、②グレンモーレンジ・アルテイン、③ブルーハンガー6th、④ダグラスレイン・ダブルバレル、⑤大阪フェス記念ボウモア1994、⑥ラフロイグ・カーチェス・オリジンの6種類。

 この中では③のブルーハンガー6thが賛否両論、極端に分かれて面白かった。アロマで硫黄やピート、なめし革、ナッツ、腐葉土を感じたあと、フレーバーでボウモア特有のあのパフューミーさを顕著に感じる。80年代後半から91~92年頃にかけてのボウモアがもっていた、例の香水、化粧品香だ。思わずヴァッティングの樽の構成を見たら、しっかり1987のボウモアが入っている。

 残りは2003年のボウモアと、1998のグレンロセス、1990のブナハーブンである。ロセスとブナハーブンはシェリーバットで、ボウモアはどちらもホグスヘッド。それにしても、懐かしいといえば、懐かしい。今となってはパフューミーなボウモアはほとんどなくなったので、経験するには、いいボトルかもしれない。サルファリーな部分は、ブナハーブン、ロセスのシェリーバットから出ているものだろう。しかし、これはこれでアリな気がする。フルコースのディナーや、四川料理などを鱈腹食べたあとでは、こんな強いウイスキーでなければ合わないだろう。もちろんシガーにも合いそうだ。

 ということで、大いに盛り上がり、会は9時半前に終了。口直し(?)として、参加者のMさんが持ってきた「土屋守シングルカスク・コレクション」のロングモーン1969(!)を飲んだが、これはやはり、とんでもないシロモノである。久しぶりに飲んだが、あまりの美味しさに言葉を失う。比較のため、ベンリアック1976、キンコー第2弾と、スコ文研オリジナル、ロングモーン1976を出したが、同じトロピカルフルーツでも、微妙な違いがあることが分かる。

 それにしても、こんな贅沢なテイスティング会はないだろう。いったい、この先どこまで行くのやら…。ということで、いつものように後片付けをし、恵比寿のソバ屋へ。ビール、日本酒を飲んで、最後はもりソバ…。昼間から夜にかけて、14~15種類のウイスキーを飲んだことになる。かくして、8月も終わりである。

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