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  08 ,2020

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ストーンズ50周年記念ウイスキー」
 午前中ワールドの原稿と、全国の警察官向けの雑誌から依頼されていたエッセイ原稿を執筆。「専門のスコッチウイスキーについて」ということだったが、せっかくなのでカナディアンクラブと、アル・カポネ、『アンタッチャブル』について書くことにした。私の大好きな映画でもあり、カナディアンクラブで聞いた話がバツグンに面白かったからだ。

 昼すぎにスコ文研に行き、その後3時から六本木の「ハードロック・カフェ」で開かれた、サントリーの『ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念ウイスキー』の先行記者発表会&テイスティング会に出席。

 7月12日はストーンズが結成された日で、あえてその日を選んで行われたものだが、ボトルも実にユニーク。結成50周年を記念した50年物原酒を使ったブレンデッドで、度数は50%、価格は1本50万円(!)である。

 ブレンドを手がけたのはチーフブレンダーの福與さんで、原酒としては1962の山崎ミズナラ原酒、1971、72、81の山崎、そして1990の白州、知多グレーンが使われているという。つまり22年物の白州、知多から50年物の山崎ミズナラ原酒まで、樽もアメリカン・ホワイトオークのパンチョンからスパニッシュオークのシェリー樽、さらにノンピートの山崎からピーティな白州までと、多彩を極めている。

 通常、これだけ熟成年が違い、性格の異なる原酒同士をブレンドするのは至難の技だが、それを可能にしているのは福與さんのスキルと、そして知多グレーンの役割だろう。テイスティングしても、ほとんどグレーンの痕跡を感じることはないが、福與さんによると、「ブレンドの31%が、今回はグレーン」だとか。つまりモルトは69%…。まさか“ロック”にかけたわけではないだろうが、このグレーン使いに、今回のブレンドの妙味がある。

 アロマもフレーバーも実に多彩で、それでいてなめらか、かつフルーティ。トップノートは1962のミズナラ原酒らしいフレッシュで爽やかな木香があり、まさしく白檀、伽羅である。飲み口はフレーバーが幾重にも連なり、スパイシーでパンチが効いている。まさに初期のストーンズのような、R&Bがきいたグルーヴ感があり、美味と感じた。

 それにしても、ストーンズ結成から今年で50年になるとは。僕らがストーンズを聴いたのは高校時代、60年代終わりからで、「サティスファクション」や「ホンキートンキ・ウーマン」のライブ映像を見たときの衝撃は、今でも忘れられない。

 同時代のビートルズがリバプールの出身であるのに対し、ローリングストーンズはロンドン出身の都会っ子。労働者階級に対して中産階級。本来は逆なのに、それぞれの演奏スタイルが真逆をやっていて面白かった。ミック・ジャガーは悪ぶっていたが、彼の喋る英語は上品な英語で、ビートルズの英語は労働者階級なまり丸出しだと、当時揶揄されたものである。

 ちなみに、ボトルは150本限定で、10月30日発売予定だ…。

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