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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「通信のミーティングとクレイゲラキの日本人…」
 再び3時起き!仕方がないので、4時すぎから『ウイスキー通信』の校正。『マクドゥーガルクロニクル』の連載9回目。ちょうどラフロイグのところで、1970年代前半の改修工事の様子などが描かれていて興味深い。

 1971年までスチルは初留2基、再留3基の5基しかなく、72年に初留1基、再留1基追加したとあるが、その際コストと生産性向上のため、再留釜は従来のものの倍にしたという。

 ラフロイグの再留釜は変則的で、4基のうちの1基が確かに他のものより大きい。これではバランスが取れないのではないかと前々から疑問に思っていたが、なんとなく、その辺りの謎が解けたような気がする…。

 マクドゥーガルさん自らも嘆いているように、それ以前と以後では、ラフロイグの酒質はガラリと変わったという。“変革はときとして進歩ではなく、退歩となる場合がある”としている点が面白い。今後どんな展開が待っているのか、先が楽しみだ。

 昼すぎにスコ文研。夕方5時からミーティング。アイラ島のクリスティーナからお土産にもらったラフロイグチーズとオーツケーキを食べながら、次号の「ウイスキー通信」の特集記事について話し合う。

 ようやく常駐スタッフが4人態勢になったので、新しい企画なども考えて行かないとならない。通信、ワールドと、新しいことにどんどんチャレンジするべきだろう。目的はひとつ。『ウイスキーをいかに広めるか』だ。

 ウイスキーという言葉を知っていても、それがどんな酒か知っている人はほとんどいないだろう。それを伝えるのが、我々スコ文研のスタッフの役目だと思っている。

 4月に台湾、5月にスコットランドに行って感じたのは、世界的な“ウイスキー熱”の高まりだ。アイラ島はスウェーデン人であふれ、スペイサイドのクレイゲラキにはドイツ人、台湾人がグループで訪れている。はたして日本はどうなのだろうと思っていたが、クレイゲラキで、たのもしい光景を目にした。

 『ハイランダーイン』のバーには日本人女性のYさんが働いていて、ダンカンの右腕としてバーを取り仕切っている。クレイゲラキに暮らす日本人バーテンダーMさんの後輩だ。

 さらに驚いたことに『クレイゲラキホテル』のクエルクスバーには、同じ日本人女性のKさんが働いていた。2人とも、イギリスの「ワーキングホリデー」を利用して来ているようで、これでクレイゲラキの日本人はMさんの家族を入れて5人ということになる。ちょっとしたニッポン人村だ。

 2人を見ていると、日本人のウイスキー(特にシングルモルト)に対する知識の深さ、そのバーテンダーとしての能力の高さに感嘆する。Kさんはスコ文研の「ウイスキーエキスパート」だという。

 私の本で(『スコッチ三昧』)ウイスキーと出会い、そしてスコットランドの蒸留所を巡り、クレイゲラキで働く…。「土屋さんの本に出会ってなかったら、今の私はありませんでした」と彼女は言うが、これは作家冥利につきるというもの。クレイゲラキで2晩、Mさんらと飲みあかし、いろいろ考えることが多かった…。

 それはともかく7時前にミーティングを終了し、7時半過ぎに恵比寿。先日アマゾンで購入したユッスン・ンドゥールとレディスミス・ブラック・マンバゾーのCDをチェック。このところイギリスへの飛行機の中で、ワールドミュージック(アフリカ)をチェックするのが、私の楽しみとなっているが、今回も機内で聞いて気に入ったCDをアマゾンから購入。

 ユッスン・ンドゥールはセネガル出身の世界的シンガーで、レディスミスは南アフリカの黒人コーラスグループ。これでアフリカ系のCDが数十枚になってしまった…。
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