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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「台湾の桜、南アのジャカランダ、そして日本の…」
 結局、台湾から5日(木)に帰ってきて、久しぶりにスコ文研。4日留守にしただけだが、郵便物等が山積みになっている。ひたすら原稿と、「ウイスキー通信」の校正作業。大阪フェスのことや、5月のツアーの件、次号ワールドの件など処理しなければならない問題も多数…。

 台湾の疲れもあり、いまいち集中できないため、4時過ぎに日経のクイック評価をして仕事を終了することに。今回はアサヒのスーパードライ・ブラック。すでに今週から発売で、テレビではダルビッシュのCMがオンエアされている。

 確かに従来の黒ビールに比べるとすっきりしていて飲みやすい。コクがありながらキレもあって、黒ビール初心者にも受けるだろう。昨夜、浜松町からタクシーで戻る途中、車の中から夜桜を見たが、花見シーズンにはピッタリかもしれない。

 台湾には桜はないが、この時期、アブラギリの白い花が咲いていて、まるで雪のように見える。実際台湾ではアブラギリの白い花のことを『五月の雪』というそうだ。6月から7月にかけては通称『南洋ザクラ』、フレームツリー(火炎樹)の真紅の花が咲く。

 今から40年ほど前、マリアナ諸島のロタ島で、この南洋桜の並木を見たことがあるが、それは見事な真紅色だった。まるで、樹木全体が赤く燃え上がっているかのように見えるのだ。

 南半球の春には、鮮やかなコバルトブルーをしたジャカランダの樹が、いっせいに花をつける。南アのプレトリアとジンバブエのブラワヨで見たことがあるが、これも、この世のものとは思えないほどの圧倒的な美しさだった。

 それに比べて日本の染井吉野は淡いピンクだが、それはそれで美しい。何よりも日本の風景にマッチしている。惜しむらくは、毎年この時期はあまりに忙しすぎて、桜を楽しむ余裕がないことだ。

 最近、折にふれて脳裏をよぎるのは、大河ドラマの佐藤義清、のちの西行法師の『願わくば、花の下にて、われ死なん…』という一句だ。桜の花を愛した西行が満開の桜の下で死を迎えたいと詠んだ句だ。

 もちろん、この場合の桜はソメイヨシノではない。晩年、居を定めた吉野の山桜である。はたして、自分にそんな余裕が…。
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