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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ジムさんのブルイックラディ・セミナー」
 「Whisky World」の原稿。今回の巻頭特集のジャパニーズウイスキーの章のポットスチル、グレーンウイスキー、信州マルス蒸溜所について書いてしまう。

 昼前にスコ文研に行き、1時半からホテル・ニューオータニで開かれたブルイックラディ、マッキューワンセミナーに出席。ジムさんと会うのは3年ぶりのことだ。

 ブルイックラディがマーレイ・マクダビッド社とジムさんたちの手で蘇ったのが2001年5月末のこと。当初はポートシャーロットの仕込みから開始して、夏頃にはライトピートのブルイックラディの蒸留もスタートさせていた。それから10年。今回、ラディの10年物が正式に日本で発売されることになったことを記念して、セミナーは開かれた。ボトル自体は、昨秋リリースされている。

 セミナーは相変わらず、ジムさんの独壇場。今回も映像を使いながら、ジムさん節がさく裂する。とにかく映像もおかしいが、ジムさんのトークがバツグンに面白い。ポートナヘイブンのアザラシの写真を見せて、それがラフロイグの職人であるというくだりは、ブラックユーモアである。

 ボウモア小学校時代の写真には、同級生で元ボウモア蒸留所マネージャーのエディさんも写っている…。それはともかく、テイスティングは、①ニューポット、②ブルイックラディ5年、③ラディテン(ブルイックラディ10年)、④ボタニストの4種類。

 ②の5年物はアイラ産の二条大麦のみを使って仕込んだブルイックラディで、品種はオプティック、栽培農家はキントラ(ケントロー)ファームである。4~5年前にブルイックラディに行った時、ジムさんからわざわざ畑に案内され、その後でサンプルを飲ませてもらった。すべてのサンプル(ニューポット)には農家名と品種名が書かれていた。その5年物である。もちろんラディテンも素晴らしいが、この5年物に、個人的には強く引かれた。

 …アイラ産大麦100%のウイスキー。本土の大麦とは同じ品種でも、かなり風味が異なると感じた。キントラファームはアイラ西岸で、風も強く、そして塩分を含んだ土壌である。まさに、アイラそのものが、ウイスキーの中にしみ込んでいるのかもしれない。

 ④のボタニストは、元インヴァリーブン蒸留所にあったローモンドスチルを改造し、それで造ったプレミアムジンである。アイラに自生している22種類のボタニカルを使用し、これもある意味、アイラの風土をとじ込めたジンだ。植物のフレーバーを抽出するボタニカルバスケットは、ラインアームの途中に取りつけているという。

 セミナーは2時間近くが、アッという間にすぎたという感じだ。その後、控室に移って4時すぎから、「ウイスキー通信」のための単独インタビュー。実に興味深い話が聞けたが、それは次号の通信のお楽しみである。

 その後、6時すぎからホテル内のイタリアンレストランで、国分のMさん、Wさん、ジム、そしてスコ文研代表世話人のSさん、私の5人で会食。さらに食後はメインバー「カプリ」に場所を移して、ラディテンをロックで1杯だけいただく…。

 ジムさんも、明朝早いというので、10時前にお開きとし、タクシーで事務所にもどった。次の再会は、5月にスコ文研ツアーでアイラに行った時である。

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