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  04 ,2024

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「兵庫県養父市に誕生した蒸留所を見に行く」
 今週末の横浜フェスが迫ってきた。お盆明けからガロアの原稿・校正作業が続いていたが、21日の月曜日に無事入稿を済ませ、それを確認してから夕方の便で鳥取へ。フォーカス時代にほぼ全国各地に取材で行っていたが、鳥取は記憶にない。おそらく人生初。といっても、夜ホテルにチェックインし、そのまま夕食はコンビニ弁当で済ませ、翌22日火曜の朝8時すぎにレンタカーで一路、兵庫県の養父蒸溜所を目指す。

 やはり連日の猛暑の中、全国各地を飛び回っていたのと、ガロアの原稿、他で疲労がピークに達している。特に眼がやばく、ヘタをするとまったくピントが合わない感じだ。鳥取は東京に比べれば涼しいかと思ったが、ここでもフェーン現象で、さらに暑い。それに海と砂丘が近いせいか、湿気がスゴイ。今年の夏は、行く先々でフェーン現象に悩まされた。この歳で、この暑さの中、全国取材行脚はツライ。大げさでなく命の危険を感じることもある。

 と思っていても、見知らぬ土地への旅は旅で、面白い。車で国道29号線を兵庫方面へ向かい、途中、道の駅で休憩を取りながら、最後は県境の戸倉峠を越え兵庫県の但馬地方へ。急な山道を下って走ること20分ほどで、養父市大屋にある蒸留所に着いた。鳥取を出てから1時間半くらいだろうか。

 養父はウィズワンが今年オープンさせた本格的蒸留所で、仕込みは9月以降になるという。山間の緑濃い谷川沿いに巨大な建物が見えていて、すでに2種の熟成庫も完成している。ワンバッチは麦芽1トンで、発酵槽以外はイタリアのフリッリ社が手掛けている。フリッリが手掛けた本格的蒸留所としては、養父が日本初となる。

 工場長のKさんに案内されて、すべて見て回ったが、非常に使い勝手のよい蒸留所だと感じた。プランがしっかりしていて、これだと間違ったものはできないという、確信の蒸留所なのだ。それにしても養父は遠いと事前に聞いていたが、東京から来るとなると伊丹か鳥取ということになり、いずれにしろ車で1~2時間かかってしまう。列車は途中までは山陰本線だが、乗り換えがあって、京都・大阪からだと2時間半以上かかってしまうという。もちろん、駅からはいずれにしろ車である。
 
 養父は関東の人には、そもそも「やぶ」と読めないだろう。実はヤブ医者の語源はこの養父だという説があり、毎年養父では「ヤブ医者大会(?)」というのが開かれているらしい。もともと養父には名医が住んでいて(江戸初期)、それが全国に轟いていたという。養父の医者にあやかろうと弟子入りした者も多かったというが、やがてその評判を逆手にとる者が現れて…。つまり養父からの医者を名乗った、ニセ医者が全国各地に現れたというわけだ。

 そんな名医がいた里の養父に誕生した蒸留所。これでまた面白い蒸留所がひとつ増えたことになる。

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