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  08 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ワインとウイスキーの違いに思いを馳せる…」
 昨日、今日とコニサーテキストの校正、通信の原稿…。最近、曜日の感覚がわからなくなってきた。これって、ボケの始まり…。

 夕方まで校正作業を続けて、6時半から渋谷の「琉球チャイニーズ・TAMA」で、久しぶりに昔の仲間が集まって新年会。日医大教授のOさん、日経BPのNさん、新潮社の後輩T君、世話人のMさん、そしてサントリーのEさん。

 チャイニーズというより、ほとんど琉球料理だが、それらを食べながらワインをしこたま飲んでしまう。気がついたら11時すぎ…。どうも、ワインだと歯止めがきかない。

 それにしても日曜だというのに店は客で一杯である。料理もさることながら、壁一面がワインで、しかも値段がボトルに大きく書いてあるから、それを見ながら選ぶことができる。最近はこの手の店が増えているということだが、ワインは確実に売上げを伸ばしているのだろう。

 『ワインとグルメの資格と教室2012』という本が先日届いたが、それを見ると日本で取れるワインの資格が、ざっと数えても30~40もある。それに対してウイスキーは、うちがやっているコニサー資格とシングルモルト検定のみである。

 ワイン資格で一番大きな日本ソムリエ協会(JSA)の資格はエキスパート、アドバイザー、ソムリエの3種類があり、エキスパートは一般が、アドバイザーは酒販店関係者、そしてソムリエはレストランなどでの実務経理が必要となるが、合計して現在までに4万人近い人が資格認定を受けている。それに対してスコ文研のコニサー資格の有資格者は900人弱でしかない。この違いは、いったい何だろうかと考えてしまう…。

 ワインを置いているレストランでソムリエの資格を持っていないところは少ないだろうし、アドバイザーの資格を持っていない酒販店も少ないと思う。対してウイスキーを売っているバーで、ウイスキーコニサーの資格を持っているバーがどれくらいあるのだろう。あるいはウイスキーを売っている酒販店では…。皮肉な話だが、ソムリエの資格を持っているバーテンダーのほうが、はるかに多い気がする。

 ウイスキーは知らなくても、売ることができるのだろうか。ウイスキーを知るとは、どういうことなのだろうか…。最近、ワインを飲むたびに、そのことを考えていしまう。

 ワインは私がかじり始めた20代前半から今日まで、いくつものブームがあった。その間に確実にワイン人口は増え、ワインの知識も向上している。そうでなければ、こんなにワイン資格やワイン教室があるはずがない。知識や情報が増えたからこそ、ワインの消費は伸びているのだと思うのだが。

 ワインと同じだとは思わないが、ウイスキーが確実に飲み手を増やすためには、ウイスキー教室やウイスキー資格、検定が不可欠だと、私は思っている。

 「ウイスキーは学ばれることを待っている」。今年のスコ文研は、そのことに向かって行くしかないのだろう。
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