FC2ブログ
1
3
4
5
6
8
10
11
12
13
14
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  04 ,2021

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR

 

「67回目の誕生日とジャパニーズの定義」
 昨日は67回目の誕生日。まさか67歳になるまで、ウイスキーの仕事をしているとは思ってもいなかった。60を過ぎたら物書きに専念し、竿をかついで世界中の釣り場を放浪したいと思っていたが、世界的なクラフトブームと、その頃に始まったNHKの朝ドラ「マッサン」によって、人生設計(?)が少し狂ってしまった。まあ、仕事が楽しいせいもあるのだが…。

 ただ、今年の誕生日ほど仕事に追われている年はないかもしれない。ガロアや大全、マイナビの原稿と校正が山のようにあり、悪いことに、そのすべてがここ1月から2月にかけて集中してしまった。そこへもってきて、検定にWBBCプレミアム、TWSC、そして新規事業のジャパニーズウイスキーの日である。

 朝から原稿を書き、それを校正し、昼すぎにウイ文研に行ってミーティングと取材対応、それに諸々のテイスティングである。大全のテイスティングはまだ手つかずだが、昨日はTWSCのオリエンテーション用のビデオ録りのため、5種のテイスティングを行う。その前にはガロアのテイスティングも10種ほどやってしまう。さらに、こんどウイ文研オリジナルとして出すラムのディクタドールのテイスティングである。

 TWSCの発送作業も現在進行中で、審査会でのオリエンテーションができないので、私がスコッチのシングルモルト、ブレンデッド、バーボン、そしてジンとコニャックの5種を銘柄をふせたままテイスティングし、その評価の基準についてカメラに向かって話をした。各10分くらいである。先週はラムの海老沢さんとテキーラの林さんも、それぞれラムとテキーラをやっているから、これで洋酒については揃ったことになる。

 そんな作業に忙殺されていた中に飛びこんできたのが、ジャパニーズウイスキーの定義問題だ。2月16日、ついに日本洋酒酒造組合のサイトで、その詳細が発表された。その前の週に国税とも話していたし、実は1月中旬には作業部会のほうから事前に知らされてもいた。まずはジャパニーズの定義が決まったことを心より嬉しく思うし、作業部会の皆さんの労苦は大変なものだったと思っている。その労をねぎらいたいと思う。

 思えば私たちが、ジャパニーズの定義について、都内のホテルを借り、プレス発表会を開いたのが2016年8月31日のことだった。その1年くらい前からスコ文研(当時)では、ジャパニーズの定義がないのは、どうしてもマズイと、試案づくりをしてきた。もちろん私たちで決める訳にもいかず、あくまでも“私案”ということで世に問うたが、少なからず業界に一石を投じることができたと当時は考えていた。

 それを、「引き取らせてほしい」と言ってくれたのが洋酒酒造組合で、1~2回オブザーバーとして会に出席したが、その後はすべておまかせした。ただ正直、こんなに長くかかるとは思っていなかったので、2019年に私たちがTWSCを始める時に、その経過をお聞きした。それでも間に合わなかったので、2020年の第2回TWSCの時に、TWSC独自のジャパニーズの定義を決めさせてもらった。

 それから1年半。今回の組合の定義は、私たちのTWSCのものよりはるかに意欲的なもので、次号のガロア(3月12日号)で詳しく書いているが、スコッチよりも、ある意味厳格かもしれないと思っている。もちろん、まだ多くの問題を含んでいるが、それについては私たちウイ文研やTWSC、そしてジャパニーズウイスキーの日で、周知徹底・PRしていきたいと考えている。

 「日本のウイスキー100年史の中でも画期的な出来事」と、私は評価してよいものと思っているし、4年半近くかかってしまったが、その一歩を誰よりも喜びたいと思っている。

ph_orien.jpg
スポンサーサイト





* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter