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  08 ,2020

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「厚岸インタビューと焼酎のベスト・オブ・ザ・ベスト」
 ガロアの企画で、バッファロートレース、バランタイン、そして厚岸のテイスティング、インタビューが相次いでいる。次号の巻頭特集はアイラの全蒸留所で、それぞれの蒸留所には独自の年表と、さらにスペック表を載せている。仕込みのサイズから麦汁量、発酵樽の材質、数、使用している酵母、そしてスチルの数・タイプなどなど。さらにミドルカットの上限・下限の度数、フェノール値など、必要なデータがひと目で分かるように表にしてあるのだ。

 バッファロートレース、バランタイン、厚岸はそれとは別で、バッファロートレースはなんとホワイトドッグ2種を今回日本で初めてリリースするので、それをテイスティングした。バーボンのそれと、ライのニューポットである。いわゆるバッファロートレースの「エクスペリメンタル・シリーズ」の1つで、こういう物をあえて世に問うところが、同蒸留所のすごいところだ。それを輸入して販売する(株)国分の英断に敬意を表したいと思う。前々から、ぜひこのシリーズを日本に入れてもらいたいと思っていたからだ。

 バランタインは3回目となる原酒シリーズで、今回グレンバーギー、ミルトンダフ、そしてグレントファースの3蒸留所が日本でもリリースされた。どれも15年熟成だが、バーギーだけ18年が初めてリリースされた。それを飲んだあとで、改めてバランタイン17年を飲むと、そのすごさが分かる。ここ数年思うことだが、バランタイン17年の酒質・旨さがさらに向上している。マスターブレンダーのサンディさんの腕が見事だということだが、それぞれの原酒の質が向上してきているのも、その理由だろう。特にグレンバーギーの18年が別格で、美味としかいいようがない。

 厚岸は、この11月に待望の初シングルモルト(フルボトル)がリリースされるということで、都内のバーで社長のTさんにインタビューした。7月上旬に厚岸を訪れていたが、改めてじっくりとTさんに話をうかがうことにしたのだ。Tさんにインタビューするのは、今回で4度目くらいになる。最初は2016年のオープン直前だった。もう、あれから4年になる。その間厚岸には4度ほど行っているだろうか…。行くたびに新しい設備ができていて、その成長を楽しみに見続けてきた。

 もともとTさんが、アイラのシングルモルト(アードベッグ17年)にはまったのは、私の『モルトウイスキー大全』がきっかけだったという。98年頃のことで、スコ文研ができると、すぐにその会員になり、2004年の第1回ウイスキーエキスパート試験を受験し、見事合格を果たしている。その頃はテキストもなく、過去問もなく、受験者は苦労したと思うが、見事合格者50人(!)のうちの一人となった。

 そのTさんが、巡りめぐって2016年に北海道の厚岸に蒸留所をオープンさせた。なんだか私にとっても厚岸蒸留所は、我が子の成長を見守るような楽しみがあるのだ。インタビューでは、5シーズン目を迎え、どんなことに取り組んでいるのか、新しいフルボトルのシングルモルトは、どんなものになるのか。そして、厚岸の未来絵図を語ってもらった。日本中の、いや世界中のウイスキーファンが驚く、“厚岸オールスター”の実現に向けた道程である。

 と、息つく間もないほどの過密スケジュールだが、そのインタビューが行われた29日の水曜日にはTWSCの焼酎コンペの、「ベスト・オブ・ザ・ベスト」も発表した。これは最高金賞の15品を、再びブラインドで、特別審査員14名に評価してもらったものだ。その点数を集計した結果が、1位、里の曙ゴールド(黒糖)、2位、天使の誘惑(芋)、3位、田苑エンヴェレシーダ(芋)となったもので、それも含めて、8月下旬発行の焼酎ガイドブックの執筆、校正作業が待ったなしとなっている。もちろん、それとは別に、全体会議で重大な決断も迫られている。長期化するコロナ禍の中で、ウイ文研としてどう生き抜いていくのかという大きな決断だ。


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