FC2ブログ
1
2
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
  07 ,2020

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

検索フォーム
QRコード
QR

 

「ズームでポートエレン40年物をテイスティング」
 このところズームにお世話になることが多い。水曜夜はディアジオのポートエレン40年物の、オンラインテイスティングに参加した。グローバル・ブランドアンバサダーのユアン・ガンさんと、ブレンダーのクレイグ・ウィルソンさんがホストとなって、全世界の専門家とズームで語り合うというもの。私も含めて11~12名くらいだと思うが、事前に立派な箱に入った、そのポートエレン40年物のサンプルが送られてきていた。

 会は日本時間、夜6時。ということはロンドン、スコットランド(上記の2人は別々)時間の朝の9時か10時。中にはアメリカ、中国、オーストラリア、香港、インドからの参加者もいたから、皆それぞれ時間はマチマチだ。ポートエレンの40年物は今回9つの樽の原酒をヴァッティングしている。「9 Rogue Casks」と名付けられていて、今までのスペシャルリリースのポートエレンとは性格が異なるようだ。ローグというのはヤンチャなといった意味で、通常のブレンド用のポートエレンとは方向性が違う。それ故、ウエアハウスで40年以上も眠っていたのだろうか。それを今回、2つの熟成庫から“発見”して、ブレンドしたのだという。

 構成はアメリカンオークのホグスヘッド樽4樽、ヨーロピアンオークのバット樽5樽だという。それぞれの樽番号と一言テイスティングコメントが明らかにされていたが、一般的なポートエレンのスモーキーでピーティーフレーバーの中に、グリーンでハーバルのエッセンスがあるという。トロピカルフルーツだけでなく、シナモンやレザー、そしてクレメンタインのようなアロマがあるとも。クレメンタインというのは日本ではなじみがないが、小型のオレンジのことだ。

 とにかくズームで繋がりながら、一人オフィスで送られてきたポートエレンを飲み、2人の会話に耳を傾けた。参加者たちの顔も見えていないし、声も聞こえない。そこが通常のズームと違うが、それなりに楽しめた。なんといっても、ポートエレンの40年物がスゴイ。

 たしかに、やわらかいピートスモークの中に、トロピカルフルーツとそしてスパイス。さらにグリーンでややアーシーなアロマもある。複雑で刻々と香味が変化し、飲みあきるということがない。1本6500ポンド、全世界で1378本ということだったが、私が投資家だったら迷わず買うだろう。もちろん、そうはしないが…。

 2人のやり取りの中に、新生ポートエレン蒸留所の話があった。このコロナ禍で少し予定が遅れているが、来年中にはオープンできると、新マネージャーのジョジーが言っているそうだ。ジョジーは元ラガヴーリンの女所長で、新生ポートエレンの初代マネージャーに2年前に就任している。コロナが落ちついたら、ぜひ来年はアイラに行きたいと思っている。

20200529.jpg

20200529-2.jpg
スポンサーサイト





* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter