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  08 ,2020

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「大規模イベント開催について思うこと」
 この連休の3日間、恵比寿の仕事場にこもってガロアの原稿やTWSC、大阪フェス、検定などいろいろ考えを巡らせてきたが、6月7日の大阪フェスについては、判断を1週間先送りすることにした。

 3連休が暖かく、多くの人が出ていたこともあるが、驚いたのはさいたまスーパーアリーナでK-1のイベントが開催されたことだった。そのニュースをテレビで観て、ショックを覚えた。当初の予想に比べて少なかったとはいえ、全国から6500人がアリーナに集結した。しかもイベント自体、9時間にわたる長いものだった。

 個人的には私は格闘技ファンでK-1からキック、そしてアジアで人気のONEチャンピオンシップまで、ほとんどの試合をテレビで観ているが、まさか、このコロナウイルス騒ぎの中でK-1が開かれるとは思っていなかった。あのONEでさえ、2月のシンガポールだったかバンコックの試合を無観客でやっているというのにだ。

 そうでなくてもアメリカやEUでは移動規制、外出禁止で街はゴーストタウンのようになっている。日本はこれで大丈夫かとずっと思ってきた。PCR検査をしていないだけで、いわゆる隠れ感染者は軽く5~6万人はいるはずだ。そんな状況下で、こんなに自由に外出できている国は珍しい。そのうち、全世界から日本だけが隔離されてもおかしくない、そう思っている。

 私は感染症の専門家ではないが、このウイルスは1月のニュースを聞いた時から、ただごとではない、ある不気味さを感じていた。事態はこの後、どうなるか分からないが、1ヵ月前、今日のEU、アメリカの状態を予想できた者は誰もいなかったはずだ。この1週間で感染者数、死者数も倍増である。

 そんな中でのK-1、そして大阪のライブハウスの地下アイドルたちのライブだった。中国や韓国、台湾だけじゃなく、世界中の人があの映像を見たら、ドン引きするだろう。こんなノーテンキな国が地球上にあるのかと。

 ガロアや検定のライフ、そして新しく作るアイラの本の原稿を書きながら、そんなことを思ってしまった。本当は今日にでも大阪フェスの決断をするつもりだったが、ギリギリもう1週間待ってみようかと思っている。政府は緊急宣言をするべきだろうし、大阪の場合は、そうでなくても吉村知事、松井市長が独自の判断をするかもしれない。3連休の間、大阪と兵庫の往来自粛を知事が言ったように、まだ大阪のほうが危機感を持ってウイルスに対処している。

 ただ準備は着々と進めないといけないし、たとえ6月7日が無理でも、大阪フェスは延期してでもやるつもりだ。チケットもすでに印刷済みだが、発売はもう少しまってほしいと思っている。

 それにしても、このコロナウイルスは人類にとって未曾有の出来事であることは間違いない。もしかすると中世のペスト騒動以来かもしれない。ある試算によれば人類の約6割が感染し、そのうちの1%の人が死に至るという。つまり40億近くが感染し、3000~4000万の人が死に至るかもしれないのだ。

 自分が高齢者であり、ましてや肺にもともと疾患を持つ身では、なおさらこの状況はツライ。27歳の時にチベットで結核を移され、30歳の時に半年間、感染症ということで当時住んでいた板橋区の保険所から「入所命令」を受け取り、板橋大山病院の結核隔離病棟に入院していた。胸膜に水がたまる胸膜炎も患っていたため、今でも右肺の下部は機能が失われている…。

 高齢者リスク、既往症リスクというものを、もう少し社会全体で考えられる世の中は来ないものだろうかと、つい思ってしまう。



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