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  01 ,2020

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「テイスター座談会とジン・焼酎の基準づくり…」
 3連休の最終日、成人の日だが、今日はガロアのテイスター座談会のため12時過ぎにウイ文研へ。毎年恒例の座談会で、昨年一年、ガロア6号分のテイスティングアイテムについて、点数を確認するとともに、気づいたことや最近のウイスキーをとりまく環境や変化についても話し合ってもらった。

 昨年一年で私たちがテイスティングしたアイテムは全部156本。毎号24本を基本としているので、それだと144本だが、昨年はスペシャルな号が2回あり、6本ずつ増えて、それでトータル156本となったのだ。そのカテゴリー別に見てみると、スコッチがトータルで78本とダントツに多い。ちょうど5割という数字だ。そのうちシングルモルトが61本で、スコッチのシングルモルトだけで全アイテムの約4割ということになる。

 ついで多いのがアイリッシュの18本、ジャパニーズの11本、そしてアメリカンの10本となっている。世界5大ウイスキーのカナディアンは1本しかない。それに対してワールドは、すべてトータルすると18本と、なんとなく最近のトレンドが見てとれる気がする。

 ガロアが創刊してこの3年、大きく変化しているのはアイリッシュの台頭と、そして世界的なクラフト人気。さらに台湾やインドといったアジアの国々のウイスキー。もうひとつ、『ウイスキーワールド』時代には考えられなかったのが、世界的なジンブームだ。ガロアはTWSCもあり、ウイスキー以外のスピリッツも取り上げてきた。それが、毎号2~3アイテムはあるジンやスピリッツのテイスティングだった。

 で、156本の中で最高点だったのは、ポートエレン39年の94.5点で、2位がカリラの35年だった。どちらもディアジオの限定品で、値段と稀少性を考えれば当然といえるかもしれないが、上位10位までにスコッチ以外では、カバランのポイヤックカスクの1本だけしか入っていない。もちろん、どれも90点以上だが、値段的にはどれもF以上、つまり3万円から10万円までで、Gも3本入っている。Gは1本10万円以上というボトルである。

 スコッチは今、コスパが良いと評判になっているが、高いものは高いのである。特に上位を独占したディアジオのスペシャルリリースは、限定品で値段も高い。ポートエレンとブローラはこのシリーズからは外れているが、今は新しいリリースでも1本数十万円する。

 今後、ガロアのテイスティングをどうしていくのかというのも、座談会のテーマのひとつだった。ワールドの時代にやっていた、毎年のアワードも考えたいと思っている。点数の高いものではなく、我々ガロアの目的は、コスパの優れたもの、これは飲んでおいたほうがいいと思えるようなものを、ガロアで紹介したいと思っているのだ。

 ということで、途中から飲み会(?)となってしまったが、有意義な座談会となった。その時にTWSCの焼酎審査の話にもなったが、焼酎とジンについて、緊急でテイスターだけでテイスティング座談会をやることに決定した。やはり昨年のTWSCでもジンやスピリッツの評価基準がわからないという声をよく聞いた。ましてや今年はそれに焼酎も加わる。

 ガロアのテイスターは全員TWSCのジャッジ、チェアマンでもあり、一度、基準みたいなものが決められるのかどうか、その場合どんな基準が考えられるのか、やってみようということになったのだ。次号のガロアが出るのは3月12日でジャッジ本番の時だが、ガロアの下版のタイミングで、その部分だけ抜き刷りにして、ジャッジの皆さんに送付しようと思っている。少なくとも発行の一週間前、3月5日前後にはお届けできるだろう…。

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