FC2ブログ
1
3
5
6
7
9
10
11
12
14
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  11 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

検索フォーム
QRコード
QR

 

「ジン特集の原稿を書き始める…」

 この土・日と相変わらず原稿である。ガロアの12月号は、もうじき印刷所から上がってくるが、もうすでに次号(2019年1月売り)の編集作業が始まっていて、これから原稿執筆・校正、そして取材の日々が続く…。

 次号は、来年のコンペティションのこともあり、巻頭の第1特集はジンである。現在のジンブームは予想をはるかに超える凄まじいもので、世界中に続々とクラフトジンの蒸留所が誕生している。ウイスキーより手軽に造れ、しかもローカル色、クラフト感を出せるということで、個人で参入するケースも増えている。

 ガロアでは今回、日本で手に入る130近い銘柄をカタログ風に取り上げる予定だが、そのうちスコットランドが21、イングランドが22、ウェールズ、アイルランドで3の合計46銘柄(蒸留所)について、私が書くことになっている。そのスコットランドの21銘柄について土・日で書き上げた。

 スコットランドは、この10年間で50近い蒸留所が新たに誕生しているが、ジンはその比ではない。スコティッシュ・ジン・アソシエーション、「スコットランド・ジン協会」というのがすでに出来ていて、立派なホームページもあるが、それを見ると合計121の銘柄がリストアップされている。ざっとクラフトウイスキーの倍以上だ。

 その中の21について300字前後で書いていくのだが、現在のジンブームの面白さを改めて知った。とにかくウイスキー以上にスチルも多様なのと、使うボタニカルの種類がハンパない。スチルについて言えば、大学や企業の研究所が使う、コールドディスティレーション、つまりロータリーエバポレーションという装置を使って蒸留しているところもある。ガラス製のフラスコを回転させながら、中の圧力を抜くもので、25~30℃前後で蒸留する。減圧すれば当然アルコールの沸点も下がるわけで、これで蒸留すれば微妙なエキスも抽出できるという。

 あるいは、オランダ製の「istill」という最新の蒸留器を使うなど(ドーノッホがそうだ)、ウイスキーの世界から見たら、はっきりいってカオスだ。いや、現代のアルケミスト・錬金術師たちかもしれない。さらにボタニカルについて言えば、これはもうボタニスト、植物学者、本草学者にでもなった気分だ。

 博物学は私の目指すところで、人よりは多少、植物のこと、スパイスのこと、ハーブのことを知っているつもりでいたが(イギリスのガーデニングの本も書いているくらいだ…)、ジンのボタニカルはかなり勝手が違う。ましてや英語やゲール語や学名が出てきてしまうと、「不思議の国のアリス」に迷い込んだかのようだ。

 それにしても、ジンがここまでとは…。コンペの出品エントリーが始まっているが、現在のところ一番多いのがジンである。ガロアやコンペのためとはいえ、この歳になってジンやテキーラ、ラムについて勉強することになるとは、思ってもみなかった。自らがいい出して決めたことだから仕方がないが、日々是勉強である。


s_181104_1.jpg


s_181104_2.jpg


s_181104_3.jpg




スポンサーサイト



* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter