FC2ブログ
1
3
5
6
7
8
12
13
14
16
19
20
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
  10 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

検索フォーム
QRコード
QR

 

「クライドサイド、ボーダーズを取材…」

 スコットランドから4日(金)に帰ってきた。スマホを使って現地から短いブログをメールで送ってきたが、今回約12日間の旅で、計16ヵ所の蒸留所を回ったことになる。最後、エジンバラに2泊したが、取材最終日に訪れたグラスゴーのクライドサイド蒸留所と、ボーダーズのボーダーズ蒸留所もスゴかった。

 クライドサイドは3年近く前に一度訪れていたが、その時にはまだ何もスタートしていなかった。かつて世界第3位を誇ったクイーンズドックの、スウィングゲートを動かす動力を得るため築かれたのが、ポンプハウスで、その歴史的ビルディングを改造してオープンしたのが、クライドサイド蒸留所と、そのビジターセンターだ。

 クイーンズドックの歴史も面白かったが、ガラス張りのスチルハウスから望むグラスゴー、クライド川の風景がなんといってもスゴイ!! スコットランド第1の都市の中心部にこんな蒸留所ができるなんて、誰も想像しなかっただろう。オーナーはモリソン家のティム・モリソン氏だが、実はクイーンズドックを造ったのが、ティムさんの祖父のジョン・モリソンだったことは知らなかった。モリソン家とメイソン家の共同事業として、巨大なドックが造られたのだという。そういう意味では、先祖ゆかりの地にもどってきたことになる。

 ボーダーズ地方のホーイックに新しくできたボーダーズ蒸留所もスゴイ。ここはスリースチルズ社がオープンさせた蒸留所だが、スリースチル、3基のポットスチルといっているのに、実際行ってみたら4基のスチルが稼働する、クラフトとは呼べない規模の本格的な蒸留所だった。

 冗談で、3基じゃなく4基じゃないかと言ったら、スリースチルズの意味は3つのタイプのスチルのことだと、オーナーの一人のジョンさんに教えられた。1つはウイスキーを造る通常のポットスチル、もう1つはジンを造るカーターヘッドのジン用スチル、そして最後がこれから搬入するというバキュームスチルだという。つまり減圧蒸留器で、しかもステンレスではなくガラス製のスチルだという!

 なんとも驚きの蒸留所だが、ホーイックはツイード川の支流、ティビオット川沿いにひらけたかつての織物の街で、実はツイード織りというのは、このホーイックで発明されたものだという。蒸留所のショップには、そのツイードのボーダーズ蒸留所オリジナルの布が売っていたので、さっそくそれをお土産として買ってきた。もちろんボーダーズ蒸留所のロゴが入っている。

 ツイード川は私が30年前に初めてサーモン釣りをした川で、再びそこに、こんどはウイスキーの取材でもどってくるとは、思いもしなかった。これも人生の妙味といえるかもしれない。


s_180506_1.jpg


s_180506_2.jpg


s_180506_3.jpg


s_180506_4.jpg


s_180506_5.jpg



スポンサーサイト



* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter