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  08 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「中国醸造、宮島、そして宮下酒造へ」

 鹿児島・宮崎の取材からもどって休む間もなく、昨日は朝イチの新幹線で広島に移動し、そのまま山陽本線のローカル列車で廿日市へ。ライターのKさんとは広島駅で合流していたが、廿日市駅へは中国醸造のFさんが車で迎えにきてくれていた。

 2時前に酒造に到着して、さっそく社長や専務、製造担当の方からいろいろ説明を受け、いよいよ桜尾蒸留所を見学。桜尾は中国醸造が所在する場所の地名で、ウイスキー・ジン用の蒸留棟は黒く塗られた真新しい建物。ロゴマークは酒の滴と桜の花びらをモチーフにしているという。

 中に入って驚いたのがガラス張りの向こうに鎮座するピカピカのスチル。ドイツのアーノルド・ホルスタイン社のハイブリッドのスチルで、これでジンも造れば、ウイスキーも造っている。手前には桜尾ジンが使っているボタニカルがディスプレイされていたが、驚いたのがジャパニーズジュニパーであるネズミサシの実を使っていること。

 このネズミサシは、まさに日本産のネズの木で本州、特に中国地方や四国で自生していると聞いたことがある。中国醸造ではそれをスタッフが手摘みし、キーボタニカルとして用いているのだ。ベーススピリッツとして用いているのは沖縄産のシマキビのスピリッツだという。

 それにしてもスチルと、それを見せる建物のデザイン、黒で統一された室内がスタイリッシュで見事である。まるで中世の神殿の御神体のようで、照明の当てかたまで工夫しているのだという。

 その後事務所にもどりニューポットや、2種類の桜尾ジンもテイスティングさせてもらったが、とにかく興味はつきない。取材予定には入れていなかったが、Fさんが車で宮島口まで送ってくれるというので、急遽宮島口に行き、4時半すぎのフェリーに乗って宮島に渡ることに。もちろん世界遺産の厳島神社を見るためである。

 ちょうど満月近くの、しかも春の大潮ということもあり、有名な朱色の鳥居はそばまで歩くことができた。夕暮れ時ということもあり、ことさら朱色と空の青色の対比が鮮やかだった。全国の蒸留所を回る旅は、これだからやめられない・・・。思わぬところで、思わぬものに出会うからだ。

 再びフェリーで本土にもどり、ローカル線と新幹線で岡山に行き、ホテルにチェックインした時は、すでに夜の8時を過ぎていた。

 今日は一転して雨風という悪天候の中、岡山駅からタクシーで宮下酒造へ。新しくできた独歩館の取材をするためで、やはりHさん、Oさんに案内されて、スチルの鎮座する岡山蒸溜所へ。隣接するレストランからガラス越しに見えるという話題のスチルで、これもホルスタイン社製。中国醸造のがランタンヘッドなのに対し、宮下のはバルジ型だ。

 ここでもジン造り、ウイスキーの造りをいろいろ聞いて、その後レストランで、ランチのメニューの9種盛りセットをいただく。料理長が和食出身ということで、和食がメインだが、地産地消、そして酒蔵ということを生かした糀や酒カス、豚肉のビール煮など工夫を凝らしたものが並ぶ。独歩館の人気のランチメニューだという。もちろん窓の外にはピカピカに輝くホルスタインの銅製スチル・・・。こんなプレゼンテーションも珍しいだろう。

 結局12時半くらいまで取材をさせてもらい、その後は再びタクシーで岡山駅にもどり、さらに新幹線で一路東京へ。雨でなければ日本三大名園のひとつといわれる後楽園にも寄りたかったが、ドシャ降りの雨ではしょうがない・・・。諦めて車内の泥酔の人となる。


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