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  08 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「グレンモーレンジィのバカルタ・セミナー」

 一度ウイ文研に寄って1時半に赤坂見附の旧赤坂プリンスホテルへ。すっかり建て替えられて今は紀尾井町ガーデンテラス(?)に生まれかわっているが、その4階のノマッドグリルで、2時からグレンモーレンジィのプライベートエディション第8弾、バカルタのテイスティングイベントが開かれた。

 今回のバカルタはマデイラワインの樽で2年間ウッドフィニッシュを行ったものだが、ビル・ラムズデンさんの話を聞いて、なるほどと思うことが多かった。シェリーのボデガは実際に取材したことがあるが、マデイラ島は行ったことがないので、イマイチ、ピンとこなかったが、そういえば1995年にモーレンジィがウッドフィニッシュシリーズを出した時に、その第1弾として選ばれたのが、シェリー、マデイラ、ポートの3種類だった。

 しかし、マデイラはすぐに終売。なぜだか分からなかったが、今回のセミナーを聞いて、その理由、さらに今回のバカルタのために特別の樽を用意したことが、よく分かった。要するにこういうことだ。

 質の高いマデイラの樽を入手することは、現在ほとんど不可能で、そのためにマデイラフィニッシュをやめていたが、樽が手に入らなければ自分たちで作ればよいではないかと、今回のために樽を作り(アメリカンホワイトオーク、トーストのみの250Lホグスヘッド樽)、それをマデイラのメーカーに持ち込み、甘口マデイラのマルムジーを詰めて、昔ながらのカンテーロという方法で2年間熟成させる。その後、それを空樽にしてモーレンジィに運び、そこで年物のモーレンジィを詰めて2年間のフィニッシュをさせたというわけだ。

 カンテーロというのはマデイラの伝統的製法の1つで、熟成庫の屋根裏に特別に樽を置いて日光の熱で加熱熟成を施すもの。マデイラの”焼いたような風味”というのは、このカンテーロによるところが大きい。そもそもバカルタというのはゲール語で『焼いた』という意味だという。

 40分ほど、そのセミナーを聞いたあと、再びウイ文研にもどり、3時半すぎから北海道で蒸留所をつくりたいという人達とミーティング。ウイ文研の事業の1つとして、今年からコンサル業を始めたが、その第1号のクライアントが北海道のチームで、プラン作り等についてアドバイスを行う。

 具体的にはまだ何も書くことができないが、今年中に会社を立ち上げ、そしてウイスキーの製造は1~2年のうちに始めたいという。来月中には、その現地視察も行う予定だ。ウイ文研としても、まったく未知の分野なので、これからが本当に楽しみだが、その分、責任も重いと思っている。はたして、どうなることやら・・・。


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