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  07 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「ガロアに向けて長濱と明石を取材・・・」

 朝イチの新幹線で米原へ。そこで乗り換え在来線で滋賀県の長濱へ。10時ちょいに着いて、歩いてすぐの長濱ビールへ行く。長濱ビールはレストランを併設した地ビール会社だが、そこがウイスキーの製造免許を取り、ウイスキー造りに乗り出したからだ。

 糖化から発酵まではビールの設備を使っているが、ポットスチルはポルトガルのホヤ社製の例のヒョウタンみたいなスチルである。このスチルはストラスアーンやロッホユー、エデンミル、ドーノッホなどスコットランドのクラフト蒸留所の主流になっているが、改めて見ると本当に小さい。

 今回内部の構造や、コンデンサーなども手で触れて見てみたが、構造はいたってシンプル。ただ1つ分からないのはコンデンサーの仕組みで、中が本当にシェル&チューブになっているのか、そうだとしたらどれくらいのパイプが入っているのか、取り外しができないので、長濱の人たちにも分からないという。とにかく、仕様書もなにもないのだとか。

 結局、予定をオーバーしていろいろ見せてもらい、さらにビールも現在出ているすべてを試飲させてもらう。もちろんニューポットや発酵済みのモロミもテイスティングさせてもらったが、どれも悪くない。もともとビール造りのノウハウがあるわけだから、モロミの質が良いのは分かるが、ホヤ製のポットスチルで、ここまで出来るのかと正直驚いた。
 
 ロッホユーやストラスアーン、エデンミルより、ニューポットの質ははるかに良い気がする。仕込みサイズやモロミの質が、スチルに合っているのかもしれない。これから楽しみな蒸留所だ。

 再び12時すぎの在来線快速に乗り、そのまま2時間20分列車に揺られて次は兵庫県明石の江井ヶ嶋酒造へ。滋賀県から京都、大阪を抜けて兵庫県である。西明石駅で降り、タクシーで江井ヶ島へ。3時前に着いて、さっそく平石社長の案内でホワイトオーク蒸留所を見て回る。今は清酒の時期でウイスキー造りはやっていなかったが、明石に来るのはほぼ10年ぶりくらい。

 「何も変わっていませんよ」と、平石社長は言うが、マッシュタンや熟成庫は以前とは変わっている。特に熟成庫にはユニークな樽もズラリと並ぶ。「うちはどんな樽でも買いますから(笑)」と言うとおり、他では見ないような樽もあり、そのうちのいくつかを直接樽から飲ませてもらう。まだ1年半くらいと若いが、あと2~3年寝かせれば、かなり面白いウイスキーになるかもしれない。明石の現在の快進撃は、こんなチャレンジ精神によるところも大きいのだろう。

 結局2時間近く取材やらテイスティングをさせてもらい、再びタクシーで西明石駅。再度在来線に乗って大阪へ。そこで「リトルバー」と「ディロン」に寄り、その後淀屋橋のホテルにチェックイン。すべては『ウイスキーガロア』の創刊号特集のためだが、年明けも取材の旅はまだまだ続く・・・。


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