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10 ,2016
「コニャックもテイスティング…」
連日12時に寝て2時(!)に起きるという日が続いている。完全な時差ボケだ。どうやっても眠れないので仕方なく、4~5時くらいまで仕事をして、それから仮眠(?)を2~3時間。これでは体の調子が狂ってしまうが、どうしても行っていた日数だけ時差ボケが起こってしまう。
このところ取材も多く、また新雑誌やフェス、検定のことなど考えることが多いのも、眠れないことの一因かもしれない。そんな中、昨日はバイク雑誌の『風まかせ』の取材を受ける。ウイスキー特集のページのためで、ウイスキーの基本、ウイスキーの楽しみ方などについて話をする。
その雑誌の中で、かつて地平線会議の同人として一緒に活動をさせていただいた賀曽利さんの記事を拝見する。もう70歳近くのはずなのに相変わらず現役で、しかも相変わらずの超人ぶりを発揮しつづけているという。ライダーにとって伝説の存在であり、バイク乗りで賀曽利さんの名前を知らない人はいないだろう。誌面で見つけて、思わず嬉しくなってしまった。
今日はインタビュー記事の校正をして、3時に世話人のYさんとミーティング。『Whisky World』と『ウイスキー通信』の休刊(廃刊)、それに替わって来年2~3月に創刊するウイスキー文化研究所の新雑誌について説明する。通信で書いてくれていたライターや、テイスターたちについては徐々に報せを送っているところだ。
それが終わって4時にこんどは11月26日(土)に行われるロングステイ財団のイベントでの講演の打ち合わせ。この日ビッグサイトで、同財団主催の大きなイベントがあり(無料)、そこで私が1時間半くらいの講演を頼まれているからだ。
多くの関連ブースも出るということで、私の書籍やオリジナルグッズを売るウイ文研のブースも出させてもらうことにした。滞在型の旅行をするシニア層が増えてきていることもあって、当日は1万人近い人が訪れるという。
1時間ほどでミーティングは終了し、7時のテイスティングセミナーまで、スタッフで新雑誌、これからのスケジュール等のミーティング。予定通り7時からは私の”究極のテイスティングセミナー”
今回はコニャック取材から帰ったばかりだということで、1時間ほどコニャックとスコッチの違いについて話をし、その後カミュのボルドリーVSOP、同じくイル・ド・レの新商品、クリフサイドセラーの2種をテイスティング。
その後、第3回のテーマであるシェリー樽ウイスキーということでブラインドで、Aマッカランファインオーク12年、Bハイランドパーク12年、Cマッカランシェリーオーク12年の3種をテイスティング。
驚いたのはコニャックを飲んだ後にスコッチのシングルモルトを飲むと、どれも若く荒々しく感じるということだった。それは一瞬のことで、除々に鼻も舌も、いつものウイスキーの風味に慣れてくるが、飲む順番、飲み合わせによって、こうも違うのかと驚かされた。
5分くらいで皆、いつものブラインドテイスティングに集中できるようになったが、こんどは30~40分経って再びコニャックにもどると、コニャックが甘く、やや人工的なもののように感じられる。人の手によって見事に造りこまれているからかもしれない・・・。
最後に、特典としてカミュのボルドリーXOを飲んでもらった。多くのメーカーのコニャックを飲んでみて思うのは、どのメーカーもXOは特別だということだ。これは30~40年くらいの長熟のスコッチの美味しいシングルモルトに匹敵する。
香味のベクトルはまったく違うが、究極の酒とはこういうものかと、思わせるものがある。値段はスコッチのほうが5倍くらい高いが。

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