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  06 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「コニャックのテイスティングと日本酒・・・」

 連日のミーティングや校正作業でバテ気味だが、そうも言ってられないので昼すぎにウイ文研。『ウイスキー通信』『コニサー倶楽部』の校正をして、3時からカミュのテイスティング。次号の通信の企画でもあり、10月にカミュに取材に行くためでもある。

 6月に新商品として出たばかりのカミュ・ボルドリーVSOP、イル・ド・レのクリフサイドセラー、そして同じくボルドリーのXOの3種をテイスティングする。

 このところルイロワイエやクルボアジェのテイスティングを繰り返していたが、カミュのボルドリーはやはりボルドリーにこだわるだけあって、同地区の特徴であるバイオレットの香りが顕著である。ロワイエのシングルクリュ・ボルドリーにも感じたが、何故ボルドリーにスミレの花のような香りがあるのかは興味深い。

 フリント石が多く混入した石灰岩質の土境が関係しているというが、しかしコニャックは蒸留酒である。しかもフレンチオークであるリムーザンやトロンセの樽で熟成させているのだから、原料ブドウ由来の香りがそんなに残るものだろうか。

 このバイオレット、スミレの花の香りというのは、あまりスコッチにはない気がする。アロマチャートに一応リストとして載せているが、改めてコニャックのボルドリーをテイスティングすると、コニャック独特のものであることが分かる。

 イル・ド・レのクリフサイドセラーは、レ島のブドウのみを使ったシングルクリュのコニャックで、こちらは潮の香りというか、どこか魚や漁港の香りがある。レ島のコニャックを地元産のオイスターにかけて食べるというのも、よく分かる。
 
 と、ひと通りのテイスティングを終え、5時からそのカミュ取材の打ち合わせ。出発は2ヶ月後、10月上旬である。とりあえずウイ文研の事務所でミーティングした後、6時すぎから近くの日本酒バルで飲み会。一転、新政や醸し人九平次、仙禽などこだわりの日本酒10種類くらいをヒヤでいただく。

 驚いたのはその中にアメリカンホワイトオーク樽で熟成させた日本酒もあり、日本酒の世界もスゴイことになっているのだと、改めて実感させられた。酒の世界はますますクロスオーバーになってきていて、その時ウイスキーを熟知していることは、他の蒸留酒、醸造酒を考える際に大いに役に立つと思っている。

 なぜならばウイスキーには酒造りのあらゆる要素が入っているからで、さらにウイスキーの香味に親しむことは、他の酒の香味を知ることにも繋がるからだ。

 ウイスキーという物差しで他の酒を見ていく、あるいは他の酒を考える際に、ウイスキーは唯一無二のツールになると思っている。特に樽の使い方という点では、ウイスキーを知ることの意義は大きい。

 ビールや日本酒、そして今はジンまでもオーク樽熟成がトレンドになろうとしているからだ。


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