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  10 ,2017

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「デュワリズムに触発されて」
 再びというか、三たびというか(性懲りもなく?)、ウイスキー日記を始めようと思う。確か第1回目はミレニアムの2000年、そして2回目はスコッチ文化研究所設立の2年後の2003年だったと思う。あれから8年…。心境の変化というわけではない。いつか復活させたいと思っていたが、ここ数年いろんなことがありすぎて、それどころではなかった。

 それと日記というからには正月、元旦からスタートさせたかった。どうもその辺、生真面目な性格で融通がきかない。年の途中からというのは書きづらい…。そこで今回「ウイスキー日記」ではなく、「ウイスキー日和」とすることにした。通信の巻頭コラムと同じタイトルなのでどうかとも思うが、あちらはコラム風、こちらは日々の雑感を気が向いた時に綴ってゆくことにする。いわばウイスキー版徒然草…。兼好法師ほど斜に構えているわけではないが、年齢的には同じ年頃に差しかかっている。

 この8年で変わったこともある。もちろんスコ文研設立10周年という目出度いこともあったが(パーティーは大震災で中止となった…)、正直、身体の変化(老化?)がつらい。右膝や腰痛、そして最近は老眼と白内障…。いったい、いつまで原稿が書けるのか正直不安である。原稿用紙のマスがかすみ(ハイ、まだ原稿用紙にシャープペンシルで書いています。それもコクヨのキャンパス原稿用紙。アナログを通り越して、超化石人類である)、校正の手がおぼつかなく、そして何よりも最近では釣り針にラインが通りにくくなった!! 原稿はともかく、フライにラインが通らなくなったら竿を置くとき、いやいや筆を置くときと勝手に決めていたから、その日はそう遠くないのかもしれない(もちろん冗談です)。

 実は日記再開には、ひとつの小さなきっかけがある。それは5月4日からのツアーで、ハイランドのアバフェルディ蒸留所に行った時のこと。アバフェルディはデュワーズのワールドヘリテージになっていて、そこにはトーマス・デュワーのロンドンオフィスの執務室が再現されていた。詳細はいつか書くつもりだが、トーマス・デュワーといえば「デュワリズム」である。拙著『ブレンデッドスコッチ大全』(残念ながら今年絶版が決定!)でも書いているが、そのウィットとユーモアに富んだ彼の言動は、20世紀初頭のロンドン社文界で評判であった。そのデュワリズムを紹介する小さな冊子を見つけたのが、きっかけである。

 その中の1つだけを、ここでは紹介しておきたい。「There is no fun like work」。そう、人生において仕事以上に面白いことはないのである。膝が痛い、腰が痛い、首が回らない、眼がかすむ、字が見えないと言っている場合ではないのであると、デュワーさんに教えられた気がした。仕事以上に楽しいことはないのだから…。
明日はBBRと共催のチャリティ―テイスティング。オークションボトルも楽しみだ。もう二度と手に入らないボトルばかりである。もちろん、オークショネアは私である。There is no fun lile work!!
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