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  07 ,2022

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「マスターの座談会と集中対策セミナー」
 北海道に行く前もガロアや千夜一夜、TWSCなどで忙しく、7月22日の金曜日にはWBBCのライブ放送もあったが、北海道から帰ったその翌日の28日の木曜日は、12時からコニサーのマスター・オブ・ウイスキー(MW)の座談会を渋谷の貸会議室で行う。マスターは第1号合格者の佐々木太一さんから現在までに11名が誕生しているが、今回はそのうちの1人を除いて10名が参加してくれた。もちろん関西在住者はコロナのこともあり、ズームでの参加となったが。

 テーマはなぜマスターに挑んだのか、そしてマスターになってどう人生が変化したのかなどで、この2つの質問については一人ひとりに順番に答えてもらった。そこまでは1時間くらいで、その後、小休止をはさんで、ウイスキーを飲みながら、フリートークで、マスターについて思うこと、コニサー資格認定について、今後の在り方、展望、要望についてもうかがうことができた。

 この間、TWSCも含めて私自身がずっと思ってきたことだが、認知拡大のための広報活動、発信の少なさ、その方法の難しさだった。コニサーの第一段階、エキスパート試験がスタートしたのは2004年のこと。もうじき20年を迎える。それなりに受験者は増え、現在はエキスパートで600名近い方が受験しているが、当初から、ソムリエ試験と比べて、そのあまりの少なさに嘆いていた。

 もちろん、エキスパートがスタートした時はウイスキーはどん底で、誰も資格認定に懐疑的だったが、それから約20年。今ではまったく情況が変わってきている。ソムリエ試験とはいわないまでも、せめて毎年2000~3000名規模で資格に挑む人が出てほしい。それは不可能ではないと思っている。変な話、全国にバーテンダーという職業の人は10万、20万人いると思うが、そのバーテンダーが受けているのがソムリエ試験で(はるかにウイスキーエキスパートより多い)、ウイスキーを扱っていながら(ワインを扱っていないバーは多いが、ウイスキーを置いてないバーはないはず)、ウイスキーの資格について、その存在も知らず、知っていても関心を持たないバーテンダーがいることに、少なからず疑問を抱いてきた。今、ウイスキーは世界的にも日進月歩していて、10年前、20年前の知識では、もはや通用しなくなってきている。バーテンダーである以上、エキスパートを受けてほしいと思うのは、私だけではないはずで、そのためのマスター座談会だったが、私と同じ思いをマスター各自が持っていることが分かって、非常に心強かった。

 TWSCもそうだが、コニサーも検定も、とにかく発信していくことの必要性を強く認識した次第だ。ということで、この日は刷り上がってきたばかりの私の『ウイスキー千夜一夜』の第5巻をマスターの皆さんに渡し、無事閉会。その後、今週初めてウイ文研に出社し、1件朝日新聞の取材に応え、5時から全体ミーティング。7月31日の日曜日には、そのコニサーのエキスパート試験の集中対策セミナーが東京で行われる。8月7日に大阪で予定していたセミナーは、残念ながらコロナで断念し、その旨参加者に連絡することにした。

 6月から7月にかけ、北は北海道から南は沖縄まで、それこそ毎週のように取材で飛び回り、会食も多くなっていたので、私自身がコロナのリスクもあり、そして大阪府が高齢者(65歳以上)に対して独自の外出自粛要請を出したことも、大阪を急遽キャンセルした理由である。楽しみにしてくれていた受講生の皆さんには本当に申し訳ないが、今、私がコロナにかかるわけにはいかず、このところのスケジュールでワクチンも打てない中で、何より私自身が人に移すわけにいかないからだ(東京のセミナーはやる予定)。

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* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

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