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  03 ,2022

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「無事ウイスキーフェスが終了…」
 2日間にわたるフェスが無事終了した。まずは出展してくれた各企業、そして参加してくれたウイスキーファン、スピリッツファンに感謝したいと思っている。本当にありがとうございました。

 コロナ禍の中で行うフェスはどういうものになるのか。どういう感染対策をしたらフェスが開けるのか。この5ヵ月は、そのことに対する試行錯誤の連続だった。正直、この1~2週間の間は眠れない日が続いた。もともと歳のせいで1~2時間おきに目がさめるという状態が続いていたが、この1~2週間は一度目がさめてしまうと、眠れないということが続いた。当然、寝不足で頭がモウロウとし、日々の原稿にも難儀した。

 フェスのことに集中したいが、ウイ文研の仕事は多岐にわたり、中でもガロアや公式パンフレットには入稿締切があり、待ってくれない。日々フェスのミーティングをしながら、一方でガロア、パンフレット、検定、そしてTWSCなど、多くの課題をこなさなければならない。そのため、どうしても遅れが出てくる。昨年から始まった「ジャパニーズウイスキーの日」の一斉乾杯イベントは、今年は昨年より規模を縮小してやらざるを得なくなっているし、TWSCも、これからが正念場だ。

 つくづく思うのは、人間の脳には限界があり、ほとんど夕方以降は使いものにならなくなるということだ(私の場合…)。もうそれを過ぎると判断能力が落ち、適正な判断が下せないばかりか、考えることすらできなくなってしまう…。そんな状態が、すでに3ヵ月以上続いていて、つくづく、体力、気力の限界を感じることが多くなった。

 それでも、やれることはすべてやり、フェスを開催することができた。私を補佐して自主的に動いてくれたスタッフには感謝しかない。フェス経験者が3~4名しかいないなか、これだけのことがやれたのは、スタッフ個々の力も大きいが、ウイ文研がこの10年以上にわたって蓄積してきた、運営のノウハウも大きいと思っている。平時でもできたが、この未曽有のコロナ禍でも、このようなフェスができたというのは、ウイ文研にまた新たな1ページが加わったことを意味するのだろう。まさに、ウイ文研のフェスは鬼に金棒状態に達したといっていいだろう。これができるなら、何でもできる…。

 それ以上に、今フェスで感じたのは出展者の喜ぶ顔、そして参加者の楽しそうな顔だった。今回、私はほとんどステージ横のMC台のところにいたが、いつも以上に多くの人達と触れあうことができた。それらの人々が口々にいうのが、「フェスがこんなに楽しいとは思わなかった。フェスを開いてくれて、ありがとう」ということだった。

 体力的にも、気力的にもギリギリで、とにかくこの2日間さえ乗り切れればいいと思っていた私に、何よりも力をくれたのが、そうした人々の声だった。本当にありがたいことだと思っているし、そういう人々の熱い想いに応えるためにも、私たちはフェスを開いていきたいと、改めて思った次第だ。

 トークショーも今回が初めてだったが、全4部のトークショーを無事終えることができた。ほとんど打ち合わせもなく、ぶっつけ本番で臨んだが(だいたい用意した資料も当日忘れてしまった)、登壇者の皆さんが、こちらの意図をよく理解してくれ、時に真面目に、時にユーモアをまじえながら、それでも自分たちの想いを、短い時間で伝えてくれて、感謝している。ぜひYouTubeでも見られるので、チェックしてみてほしい。

 さて、フェスは終わった。昨日は休みとしたが、私自身は体を休めながらも、すでにガロアの原稿、そしてジン特集の進行に頭を切り替えている。たった2日だったが、いっとき、ガロアのことを忘れることができたのは、よかったのかもしれない。

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