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  04 ,2021

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「GWとグラバー魚譜について」
 明日からゴールデンウィークだが、2年連続で日本にいることになるとは、思ってもみなかった。スコ文研(現ウイ文研)を立ち上げた2001年から、ずっと連続でこの時期日本にいなかったからだ。毎年蒸留所ツアーで、その後、スコットランドやイングランド、ウェールズ、アイルランド、アメリカ、カナダを取材することが慣例だった。そういえばシェリーのツアーでスペインに行ったこともあるし、スコットランドから足を伸ばしてフランスのボルドー、コニャック地方を取材することもあった。それが2年続けて、どこへも行けない…。
 
 海外ばかりか国内ツアーや取材も、制限されている。5月中旬に明石酒類や江井ヶ嶋の取材、さらに鹿児島、北海道の取材も予定していたが、今週日曜からの緊急事態宣言で、先行き不透明だ。関西取材は行いたいと思っているが、スケジュールを中旬から、とりあえず下旬に変更している。もう少し事態を見極めたいと思っているし、当初予定していた1年ぶりの〝ぶらり旅″も、検討中だ。変異ウイルスの感染拡大をもう少し見る必要があるかもしれない。

 ということで、今年もゴールデンウィーク中はTWSCの二次審査のブラインドテイスティングと、次号ガロアの原稿、そして「千夜一夜」の単行本化の校正である。もちろんTWSCの洋酒・焼酎の公式ガイドブック、さらに検定合格者向けの「Whisky Life」の製作もやらないといけない。今回は1年ぶりの刊行となるので、そのコンテンツについても、月曜日にミーティングを行った。公式ガイドブック2冊のミーティングも、合わせて月曜日にやったので、ガロアを含めたら、計5冊が同時進行になる…。

 JWCのほうは、ホームページ用のコンテンツ、特にジャパニーズの蒸留所マップ、リスト、そしてデータベースの制作に入った。まずはウイスキーを造っている蒸留所をリストアップし、そこからスタートだが、準備中も入れて40ヵ所近くになるだろうか。ただ、計画があっても(そのうちの3つほどはウイ文研でコンサルタントをしている)、まだ具体的に生産計画ができてないところは外してあるし、実際に糖化・発酵・蒸留をそこで行っていると確証が得られないものについては、やはりリストから外している。今後、ウイ文研の確認が取れれば、載せていくつもりだ。

 本当はJWCのデータベース作成も含めて、国税庁の補助金申請をしたかったが、それをやっている時間も、そしてスタッフもいない。そんなことに時間を費やすよりは、日々少しでも前進するほうがウイ文研にとって大事だからだ。ジャパニーズウイスキー、ジャパニーズスピリッツ、そして焼酎(これは少し先だが…)についてあらゆることを発信し、データベースを構築することが、何よりも急務だと思うからだ。

 そのJWCのホームページのコンテンツの1つに、「ジャパニーズウイスキー物語」というコラムがある。そのためもあり、まずは「ウイスキー千夜一夜」で、サントリーの白札のことについて書いたが、昨日はやはり千夜一夜で、トーマス・グラバーの息子、倉場富三郎と、彼が生涯をかけて作成した801点におよぶ魚類図譜、通称「グラバー魚譜」について原稿を書いている。

 今、この魚譜の中から50点ほどを選び、それをウイ文研のオリジナルボトルのラベルに使わせてもらっているからでもある。その第5弾から8弾のラベル案4種もほぼ完成した。5月中旬には、実際にボトルも販売できるものと思っている。


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* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

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