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  02 ,2020

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「筑波の八郷蒸留所を取材」
 今日は朝起きた時から調子が悪く、ホテルで朝食を食べても体のダルさが抜けない。どうしたものかと思ったが、とにかく9時にロビーで木内酒造の木内さん、スタッフのHさん、そして東京から来たライターのN君と合流し、木内酒造の新しくできた八郷蒸留所を見に行くことに。
 
 関東平野はこの日も晴れで、車で水戸から1時間ほどの距離にある八郷までの道中、車窓には筑波山がくっきりと見えている。蒸留所はその八郷の公民館を買い取り、改造したもの。どんなものかと思っていたが、これが建物としてもモダンで、まるでもともと蒸留所用に建てられたのではと思うほど、しっくりきている。木内さんによると、ほとんど居抜きで使えたということだが、2000坪という広大な敷地があり、正面に筑波山が見える、絶景の地なのだ。

 しかも八郷は果物や自然農法でも知られる里で、蒸留所から5分ほどのところには、木内酒造の自然食レストランもある。関東平野の北端で盆地になっているため、夏は暑く、冬は寒いという土地柄で、そのせいもあるのか、ここがリンゴの南限、そしてミカンの北限の地でもあるのだとか。

 そんなことも聞きながら、蒸留所内を見学。詳細は次号のガロアの特集を見てほしいが、さすがネストビールで知られる木内酒造。粉砕、糖化、濾過などに随所にビールで培ったノウハウ、知見が生かされている。糖化槽はドイツのチーマンで、濾過タンクはイギリスのブリッグス社というのもすごい。

 発酵槽は木製4基、ステンレス4基だが、木製はミックスオークとアカシアだという。これも木内さんらしい。さらに「自分たちは発酵のプロだから」と言うとおり、酵母の培養タンクが4基も別に設置されている。そしてスチルはフォーサイス社製のストレートヘッド型が初留1基、再留1基の計2基。2重の大きなガラス窓と黒で統一された室内。これがもともと公民館だったとは、まったく信じられないくらいだ。それほど、見事に調和がとれていて、見ためも美しいのだ。

 その後、ティスティングルームやバー、そして屋上からの眺めも見せてもらい、いよいよ10種類近い原酒のティスティング。八郷の蒸留はまだ始まっていないので、これは額田のものだが、ユニークなそれらの原酒を片っ端から試飲させてもらう。その中で、4月12日のフェス用に選んだのが2種。これで今回のフェスでは佐多さんのところのアブサンと、三郎丸、桜尾、嘉之助、そして額田の4蒸留所、5種のオリジナルウイスキーが揃ったことになる。どれも(アブサン以外)200mlという、手頃なサイズだ。

 すっかり風邪のことや体調の悪さを忘れていたが、やはり午後の東京蒸留所の取材は今回はパスして、土浦発の快速電車で東京にもどり、そのまま近くのクリニックに直行。午後3時からの診察だったが、2時半くらいからすでに人が待合室に並んでいる。私のは新型ウイルスではないと分かっていたが、結果は単なる風邪! 喉がかれていると訴えたら、「大きな声を出さないように」と、言われてしまった…。


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* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

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