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  10 ,2018

プロフィール

mtsuchiya

現在、作家、ジャーナリスト、エッセイスト、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』(2017年2月創刊)の編集長として活躍中。2001年3月スコッチ文化研究所(現ウイスキー文化研究所)を設立。

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「「雪国」カクテルにウイスキーキャット、そして初孫へ…」

 山形の「ぶらり旅」では、遊佐蒸留所の後に酒田で2軒の飲食店、2軒のバー、そして日本酒の初孫も取材している。

 酒田に移動して1軒目は日和山公園の近くにある寿司屋の「鈴政」で、ここで絶品のおまかせ寿司をいただいた。最近、東京の麹町にも出店していて、酒田といえば「鈴政」といわれるほど、全国にもその名が轟いている。

 もう1軒も全国区の居酒屋で、太田和彦さんや吉田類さんなども訪れる地元の名店「久村酒場」である。開店直後の5時すぎに行ったが、あっという間にカウンター(これが独特だが)は、常連客や、全国からやってくる居酒屋ファンでうまってしまうという人気ぶり。なんといっても、女将さんがつくる料理が絶品で、これが山形の地酒とよく合う。その後の取材がなければ、ずっと飲んでいたいと思うほどの居心地200点満点のお店だった。酒田は懐が深い…。

 その後訪れたのが、これまた全国区のバーにして、92歳の井山さんが現役バーテンダーを務める「ケルン」。昼は喫茶店、夜はバーという不思議な店で、井山さんのオリジナルカクテル「雪国」に会いたくて、全国からバーテンダーやファンがやってくる。

 それにしても井山さんは、お元気だ。とても92歳とは思えない。話しもしっかりしているし、毎日、ケルンへは自転車でやってくるという。そんな井山さんにスポットを当てた『YUKIGUNI』という映画が、来春には公開される。今から楽しみである。

 もう1軒のバーは最後に訪れたジャズバー「リバティー」だ。ここはアナログで聴かせるジャズの名曲と、ウイスキー、それもシングルモルトの品揃えが評判の店で、看板犬ならぬ、看板猫がいる店として、週刊誌などでも取り上げられている。アメリカン・カール・イヤーの龍之介で、カウンターの上に水を飲む定位置がある。猫好きにとっては、たまらない店だろう。

 取材の最終日、27日の土曜日に訪れたのが、酒田8蔵の1つ、東北銘醸の「初孫」だ。ここは全量生酛(きもと)造りを行う、全国でも珍しい蔵元で、今年5月に行われたIWCのSAKE部門で、出品全6点が金賞受賞という快挙をなしとげている。

 生酛は手間ヒマのかかる造りで、自然の乳酸菌を使った乳酸発酵が決めてとなっている。米と麹菌を仕込んだタンクに、自然に乳酸菌が入るのを待つやり方で、乳酸発酵によって酸度があがり、雑菌の繁殖を抑えるというのも目的の1つだという。これをやることで、やや酸味のきいた、リッチでふくよかな日本酒になるのだとか。

 全行程を見せてもらった後に、ショップで全品試飲させてもらったが、純米も純米大吟醸も、そして生酛の本醸造も実に美味。いつか、遊佐蒸留所と初孫を回るツアーもやりたいと思っている。


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* ウイスキー文化研究所公式HP
* ウイスキー文化研究所公式twitter

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